【金鯱賞2019予想】復活予感?!ダノンプレミアム状態良好
今週からは中京競馬が開催。一発目の重賞は大阪杯の前哨戦である「金鯱賞」が行われます。かつては冬の中京で行われる中距離名物重賞レースとして行われ、2012年から2016年までは有馬記念へのステップレース的存在で行われていたのですが、2017年から開催が3月となり、同じく2017年にG1に昇格した大阪杯を狙うG1クラスの馬達が出走するレースへと様変わりしてきました。
今年も、出走馬13頭中G1馬が5頭となかなかハイレベルなメンバーとなっています。5頭のG1馬以外にも、昨年のNHKマイルで2着となったギベオンや前走のチャレンジCを勝利し現在4連勝中の良血馬エアウィンザーなど、G1戦線でも通用しそうな馬が揃い、レベルの高いメンバー構成となりました。
そんな中、私が注目しているのはダノンプレミアムです。ダノンプレミアムは、昨年のダービー以来約9か月ぶりのレースとなります。2歳時の朝日杯FSを勝利し、3歳の弥生賞では後のダービー馬ワグネリアンにも快勝し、3冠も間違いないと言われるほどの強さを見せてくれていました。
ところが、クラシック第一弾の皐月賞の前に挫石を発症し、残念ながら皐月賞は回避となりました。そしてダービーで復帰したものの、結果は6着に敗れ、秋の天皇賞での復帰を目指していたものの、ここでも調整不足で回避となり、年内は休養に充てられました。
そしてようやくの復帰戦となるのが今回の金鯱賞です。多数のG1馬やG1級を相手に約9か月ぶりでは厳しいのでは?と思ってしまいますが、今回は復活が期待できる要素も揃っているのでご紹介させていただきたいと思います。
まずは状態ですが、休養した昨年秋も調教はしっかり動けていましたし、年内休養と発表された時も怪我などではなく調整不足ということですから、実績のある馬だけに無理をしなかったとも言えるでしょう。中間はCWコースで長めからしっかり動けておりますし、最終追い切りでも稍重のCWで5F69.3-4F53.4-3F38.3-1F11.4秒と絶好のタイムをマークしており、体調面は問題ないと判断できます。
有馬記念をブラストワンピースが制すなど、昨年の3歳世代はかなり強いと言われていて、そのブラストワンピースとダノンプレミアムは怪我明けのダービーでタイム差なしアタマ差と全く互角の競馬をしております。長期休み明けでもしっかり体制が整っていれば、相手が古馬G1クラスでも十分に勝負ができることでしょう。
それでも9か月ぶりで相手も強いとなれば、ダノンプレミアムのオッズはこれまでほど人気にはならなさそうです。競馬新聞やニュースメディアの前評判や予想オッズをを見る限り、4倍台半ばあたりが妥当と言ったところでしょうか。これまで5戦の単勝オッズは、デビュー戦と2戦目が3.6倍、3戦目のG1朝日杯FSが2.3倍、弥生賞で1.8倍、ダービー2.1倍となっており、平均で2.68倍です。
おそらく今回は過去で1番人気が無いレースとなりそうですが、逆に言えばダノンプレミアムの馬券を買うなら今回が一番狙い目とも言えるのではないでしょうか。
ダービーの負けで距離の不安も浮上してきておりますが、直線では内に包まれるなど敗因は距離以外の部分の影響が大きいとも見ております。今回の金鯱賞は2000mで13頭と頭数も少頭数なので、前走以上にパフォーマンスを発揮しやすい条件になっていると言ってよいのではないでしょうか。
ということで今回は、質馬実績馬4歳馬の代表格であるダノンプレミアムの復活Vに期待したいと思います。