【アンタレスS2016予想】着実な成長の歩みを見せるセンチュリオンの今年の上昇度に注目
今週は東のメインが皐月賞(G1)ということで西のレースの注目度は低いが古馬のダート馬にとっては貴重なレース、アンタレスステークス(G3)が行われる。今年、注目してみたい馬の1頭にセンチュリオン(牡4 美浦・田村康仁厩舎)がいる。明け4歳ということで成長著しい時期でもあるが、センチュリオンのここ2走の競馬はまさに少しずつ成長してきたかなという走りっぷり。
元々、デビューしてからダート1800メートルで2連勝と期待は高かった馬でもある。初戦に2着馬につけた着差が1.2差の7馬身。2戦目も同じ中山ダート1800で0.3差の快勝を収めている。
3戦目は時期的にやはりダービー(G1)ということで芝の青葉賞(G2)に使ったが、2.6差の17着という結果に終わり、これにてセンチュリオンの春の競馬は終了となった。
3ヶ月の休養を挟み、復帰戦は夏の新潟、3歳ダート重賞・レパードステークス(G3)となり、得意のダートなら期待しても、という感じであったが結果は2.2差の10着大敗。オープンクラスではまだ少し力が足りないということで、1000万条件から再スタートを切ったがこのレースを勝利する。
その後クラスが上がり、今度は準オープンでの戦いとなるが、ここでもセンチュリオンはクラスの壁に当たる。準オープン初戦となった、内房ステークス、2.0差の11着、フェアウェルステークス、2.0差の12着となり3歳時の競馬を終える。
このクラスでは少し厳しいのかなと感じていたが、年明け初戦のアレキサンドライトステークス(準OP)では0.8差の5着に入線、次走の銀蹄ステークス(準OP)0.7差の2着となり、前走の韓国馬事会杯(準OP)では3番手からの先行抜け出しで2着馬に0.3差をつけての1着でのゴールを果たした。
一歩ずつではあるが、確かな成長力を今のセンチュリオンは見せてくれている。
準OP卒業まで5戦かかっており、もしかしたら最初はクラスの慣れというものが必要な馬かもしれないが、前走からの1ヶ月でまだ馬が成長しそうな感じであるだけに、やはり、初の重賞といっても少し注意しておきたいと感じる。
全4勝が急坂の中山ダート1800メートルであるだけに、同じ急坂、右回りのコース形態の阪神競馬場は合っている可能性もある。今年に入ってからのセンチュリオンの上昇度にも注目してみたい今週のアンタレスステークスだ。