【桜花賞2019予想】平成元年の勝者「武豊」、シェーングランツで平成最後の桜花賞Vへ

いよいよ牝馬クラシック緒戦「桜花賞」が行われます。今年のメンバーを見渡してみますと、阪神JFを制して前走チューリップ賞も快勝したダノンファンタジーを筆頭に、新馬戦でそのダノンファンタジーを寄せつけず快勝し、牡馬相手の朝日杯FSで3着に健闘したグランアレグリア、阪神JFでダノンファンタジーと半馬身差の2着に入着したクロノジェネシス、同3着のビーチサンバ、チューリップ賞で上り最速で2着のシゲルピンクダイヤなど、ハイレベルなメンバーが揃いました。

そんな中で、今回特に注目しているのはシェーングランツです。父ディープインパクト、母スタセリタという血統で、同じ藤沢厩舎所属のオークス馬ソウルスターリングの半妹になります。2歳時にアルテミスSを勝利し、阪神JFで4着、そして前走チューリップ賞で5着と常に一線級と戦いながら、掲示板を外したことがない安定感のある素質馬です。

姉のソウルスターリングは桜花賞では1番人気で3着という結果でしたが、速くなりがちな桜花賞のペースに若干戸惑った分、伸びきれず負けてしまった感がありました。もし同じようなペースになった場合は、差し脚質のシェーングランツの方が合っているでしょう。

近走を振り返ってみますと、2走前の阪神JFではラストは外を回ってスムーズに伸びたダノンファンタジーやクロノジェネシスに対し、シェーングランツは馬群から伸び掛けては前が詰まり、進路を探しながらの差しという決してスムーズではありませんでした。

前走のチューリップ賞では、外を回って進路はスムーズでしたが、スローペースだったため前残りとなってしまいました。さらにシゲルピンクダイヤに後ろから差されたことであまり印象の良くない5着となってしまった感があります。道中外々を回っていたシェーングランツと、内々から直線外に出した効率的な競馬をしたシゲルピンクダイヤでは、あの結果も仕方がなかったかもしれません。

近走の内容からシェーングランツの人気が落ちるようであれば、気軽に挑戦者の気持ちで思い切った勝負ができそうですし、近2走の敗因は明らかなだけに巻き返す余地は十分でしょう。

さらに、少しオカルト的な予想になってしまいますが、鞍上が武豊騎手というのもポイントとなりそうです。というのも、ついこないだ元号が「平成」から「令和」と代わることが発表されましたが、4月3日にはセンバツ高校野球で愛知県の東邦高校が優勝しました。平成最後の優勝を果たした東邦高校は、実は平成元年の優勝校でもあります。平成の最初と最後で優勝者が同じというジンクスが競馬にも当てはまるなら、平成元年の桜花賞をシャダイカグラで制した武豊騎手が、平成最後の桜花賞も制すと考えるのは面白いかもしれませんね。

ということで、今回は姉ソウルスターリング以上に舞台が合いそうなシェーングランツが、平成最初の勝利ジョッキーである武豊騎手を背に、平成最後の桜花賞を制してくれると予想します。