6月1日から「降級制度」廃止。クラスの呼び名が変更へ

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JRAでは6月1日から、競走条件の呼称を変更することが決まっている。JRAは昨年夏に「4歳馬の収得賞金を2分の1としてクラスを再編成」する降級制度を廃止することを発表していた。

これまで500万や1000万といったように獲得賞金別で分けられていた条件戦のクラスは、今後は勝利数別となり、「500万下」が「1勝クラス」、「1000万下」が「2勝クラス」、「1600万下」が「3勝クラス」という呼び方に変わる。

JRAは、当面の間は変更前の金額別のクラスと勝利数別クラスの両方を表記する予定となっている。なお、新馬、未勝利、リステッド、重賞競走については変更されない。

降級制度は2~3歳時に同世代を相手に収得賞金を獲得した馬が頭打ちにならないようにするための措置として導入された制度だが、クラスの下がった降級馬と元のクラス在籍馬との実力差が発生し、実力不均衡になりやすかった。また、降級馬が好成績を残しやすくなることで高条件馬が減少し、少頭数の競走が増えるなどの問題があり、昨年7月に「2019年夏からの制度廃止」が決まっていた。