【宝塚記念2019予想】マカヒキ復調気配、ベスト舞台で復活か
前走の大阪杯では10番人気ながら4着に善戦したマカヒキ。2016年のダービー馬で、同年の秋にフランスで行われたニエル賞を勝利した以来、勝ち星をあげられていない。
今年も始動戦の京都記念で3着、前走の大阪杯で4着と連続好走しているが、完全復活を信じて追い続けているファンにはもどかしい結果が続いている。
とは言え、凡走が続いた昨年と比較すれば近2戦は復調気配を感じさせる結果を残しており、宝塚記念でもまだ期待はできると信じるファンも少なくないだろう。
前走の大阪杯では、道中最後方からレースを運び、直線では馬場の真ん中から上がり最速34.9の脚で追い込んでの4着だった。とくに前走のような力の要る馬場で消耗するようなレースにおいては、まだまだラストまで踏ん張っていけている。
宝塚記念は1コーナーまでの距離が525mと長く、スタートが下り坂ということもあり、テンから緩みのないハイペースになることが多く、ラップが前傾するのが特徴だ。梅雨の時期に開催されるということもあり、馬場が悪化しやすいことも影響しているのだろう。
また、最後の直線は357mと短く、仕掛けが早めのロングスパートの競馬になりやすい特徴もある。テンが速くなり序盤で脚を使い、中盤で緩んでもスタミナが回復されず、仕掛けの早いロングスパートとなれば、持久力や長い脚が要求される。これは過去の宝塚記念の上がりのタイムを見ても明らかで、上がりは大体35~36秒となっており、キレ勝負にはなりにくい。
となればマカヒキにとっては好都合だ。若い頃は上がりも速く、瞬発力のある馬というイメージが強かったが、今ではすっかりパワータイプという印象の方が強い。スピードがないので力の要る馬場は絶好の舞台となるし、ロングスパートも昨年の札幌記念では3コーナーあたりからのロングスパートで2着に善戦している。
近3戦は岩田騎手が手綱を握っているが、しっかり追える岩田騎手との相性も良さそうだ。追い切りでは、2週前、1週前は坂路で全体時計が速い上に、2F25秒切る負荷。状態も良さそうで、好条件が多く揃う可能性が高いここは狙い時かもしれない。