【信濃川特別2019予想】夏の新潟は3歳秋の飛躍へ向けたステップとなるか?
3歳春クラシックを戦ってきた馬たちには夏休みとなっている時期ですが、この猛暑の中でも毎週競馬は続きます。特に、この時期にベテラン古馬と戦わなければいけない3歳馬は様々な思いを秘めて出走してきます。間に合わなかった春クラシック未出走の無念を晴らすため秋への飛躍をかける馬もいれば、実力試しに格上挑戦などもありうるでしょう。
そして、ここ2年のことなので定石やトレンドとは言い難いですが、一昨年の菊花賞馬キセキ、昨年の有馬記念勝ち馬ブラストワンピースと、3歳時の夏に新潟競馬場で古馬相手に完勝した馬が秋の主役となったケースが続いています。夏競馬に三匹目のドジョウは果たしているかどうか。今回はキセキが勝利したことで出世レースとしても注目されつつある信濃川特別に注目したいと思います。
信濃川特別は今週土曜日10レースに新潟競馬場で組まれた2勝クラスの特別戦で、フルゲート18頭に対して登録は15頭と除外なく全馬出走可能です。
今年登録している3歳馬2頭はいずれも人気を集めそうな実績馬で、新潟競馬場で2戦して連対率100%のアトミックフォースにはデビュー当初から約1年、久しぶりの騎乗となる武藤雅騎手が、2戦2勝のパラダイスリーフにはデビュー戦ぶりの石橋騎手が騎乗を予定しています。
特にパラダイスリーフは全兄に七夕賞、ラジオNIKKEI賞勝ち馬であるゼーヴィントを持ち、兄と同じシルクレーシングから総額7000万円で募集された期待の一頭です。デビューが今年の2月と遅れてしまったため春のクラシックには間に合いませんでしたが、新馬戦では2番手から抜け出し、2戦目は後方待機から末脚爆発といった自在性を見せ勝利しています。
ゼーヴィントを見る限りは菊花賞の距離に適性があるか微妙なところですが、夏に古馬をくだして無傷の3連勝で秋を迎えるようであれば、セントライト記念や神戸新聞杯など、どこへ出走しても人気必至と言えるでしょう。
一方のアトミックフォースは勝ち味に遅く、クラスに慣れるのに時間が掛かる現状ですが、これまでの2勝はいずれも2ヶ月半の休み明けということで万全のローテーションで臨んでくるため、2勝クラスは初挑戦となりますが侮れない存在です。
ここを勝てば秋の重賞でも注目を集める存在となるでしょう。キセキやブラストワンピースに続いて今後のトレンドとなるか、ぜひ今年の勝ち馬にも注目してみてください。