いざ、日本ダービー!1番運の強い馬が勝つのか?
日本ダービーに理屈はいらない。1番運の強い馬が勝つ。皐月賞は最も速い馬が勝ち・日本ダービーは、1番運の強い馬が勝ち、菊花賞は1番強い馬が勝つとはクラシック路線で語られる有名な格言である。先ず18頭の中に入らなければいけない。ここで運がない馬はこの中に入れない。これまでダービーを圧勝した馬は運が強かったのか?
そう思う人も多いと思う。2005年の日本ダービーを制したのはディープインパクト。最後の直線で5馬身の差をつけ圧勝。しかも最後の直線はお客さんに近い所を走らせる武豊騎手の余裕ぶり。流石にここまで強いと運も全て凌駕している。その後の最強ホースぶりは説明不要だと思う。
ディープインパクトは皐月賞でスタート後躓き危うく武豊騎手が落馬しそうになった。運がない馬はあそこで競争中止になり、思いっきりリズムを崩していた可能性は否定出来ない。そういった意味ではディープインパクトも運を味方につけたと言っていいだろう。
日本ダービーは運も非常に重要な要素である。ここまで他のG1レースで運が必要と言われるレースはない。競馬は確かに運も時には必要。しかし、ここまで運を表に出すレースも珍しい。
あまり運の話を書いても面白くないので日本ダービーのコース等について書いていきたい。先ず、スタート地点がスタンド前。ここがまず第一の難所。ファンファーレと共に地鳴りの様な大歓声がもの凄いボリュームで響き渡る。神経質な馬はここでパニックになる事も珍しくない。スタートを無事切ったら丁度コースを1周。ペースは基本的にスロー。キングカメハメハが勝った2004年は、コスモバルクが、逃げ争いに巻き込まれ惨敗を喫した。この時は前半の1000M通過が57秒台という殺人ラップだった。
日本ダービーがここまでのラップになるのは極めて珍しい。今年は平均からスローな流れになると予想される。とにかく、2400M走って本領発揮させるのには折り合いが非常に重要である。
基本的にレースが動くのは残り1000Mを切った辺りから。まず伏兵馬が動きだす。これにつられないのが重要。残り600M。ここから本当の戦いが始まる。出来ればコースロスなく進みたいので、馬が密集する。激しい攻防がここから始まり、力尽きた馬が脱落していく。そして、最後はこの世代で最も運の強い馬が勝つ。