【日本ダービー2016出走馬】伏兵に甘んじる良血馬プロフェットの巻き返し
皐月賞での着順から、日本ダービーでは同じ厩舎のサトノダイヤモンドばかりが注目され、すっかり伏兵に甘んじているプロフェット。果たしてダービーでの巻き返しはないのだろうか。
プロフェットの母系をたどれば近親にトゥザビクトリーなどがいる良血馬として期待を集め、昨年の夏の札幌で新馬戦勝ちをした素質馬である。
その新馬戦では、鞍上福永が最後は手綱を抑えるほどに楽な手応えで完勝したほどである。
新馬戦を勝利した後は、そのまま札幌2歳ステークスへ進む。1番人気を背負い鞍上ルメールを背に惜しくも2着に破れはしたが、その素質を見せつけた。
先月の皐月賞含め確かに今年に入ってからの3走は思うような成績は残せていないのだから、現在の伏兵という状況はやむを得ないのかもしれない。しかし、プロフェットの厩舎は、過去の日本ダービーでサトノラーゼンやトーセンホマレボシなどの伏兵を馬券圏内に送り込んでいる池江厩舎である。
その池江厩舎があえてサトノダイヤモンドとの2頭出しをするのである。良血馬としての血統、新馬戦、札幌2歳ステークスと昨年夏の札幌で見せたその強さを併せて考えると、今年に入ってからの3走はたまたま歯車が噛み合っていないだけで、日本ダービーでも良い意味で期待を裏切る一発があってもおかしくはないのではないだろうか。無視することはできない一頭だろう。