【日本ダービー2016出走馬】マイルまでしか実績を示せていないブレイブスマッシュが勝つために必要な要素

ブレイブスマッシュは、なかなか血統の渋い馬だ。父がネオユニヴァース産駒のトーセンファントム、母がトウカイテイオー産駒のトウカイスマッシュで、一見あまり派手さはない。だが、重賞レースで確かな実績を残しており、日本ダービーでもその末脚に注目だ。

ブレイブスマッシュは前走のNHKマイルカップですでに東京のGⅠを経験しているのが強みだ。結果は8着と振るわなかったが、一桁着順なら十分誇れる実績だ。

また、鞍上が横山典騎手で定着しているのも、力を引き出す材料になる。横山典騎手は過去日本ダービーを2回勝っており、とても心強いパートナーだ。日本ダービーは人馬一体にならなければ勝てないレースで、騎手が馬を手の内に入れているのは大きなプラス材料といえる。

心配なのは、良績がマイルまでの距離に集中していることだ。血統からみれば東京のクラシックディスタンスでも見劣りはしないが、ブレイブスマッシュに関してはかなりマイラー色が強く出ている。

そのため、日本ダービーがハイペースになってスタミナを要求されるような展開になると苦しそうだ。その反対にスローペースでスピード勝負になれば、自慢の末脚が爆発してもおかしくない。つまり、展開には左右されやすいが、好走する可能性も十分あるということだ。