アルゼンチン共和国杯(2019)ルックトゥワイスやムイトオブリガードなど出走予定馬を考察
ジャパンカップ、有馬記念を狙う馬達が挑戦する「アルゼンチン共和国杯」が3日、東京競馬場で開催されます。昨年の勝ち馬パフォーマプロミスは今年の天皇賞春で3着に善戦し、一昨年の勝ち馬スワーヴリチャード、その前のシュヴァルグラン、その前のゴールドアクターは後にG1を勝利しており、まさにG1馬への登竜門的な位置付けのレースとなっております。今年は一体どんな馬が揃ったのか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ルックトゥワイス(牡6、藤原英昭厩舎)
前走の目黒記念を優勝し、重賞初勝利を果たしたルックトゥワイス。東京コースは【2-4-0-2】という実績が示すとおり、やはり相性が良いです。前走に続いて同じ舞台のここは連続好走に期待ですが、昨年のアルゼンチン共和国杯は2番人気に推されながら8着敗退と大きく順位を崩しました。エンジンのかかりが遅いので早めに動いていく必要がある馬なのですが、昨年は直線からの競馬となり、伸びる前にレースが終了。鞍上の北村騎手の騎乗にもやや不満が残る内容でした。今年は想定では岩田騎手となっておりますが、今年初戦の日経新春杯で2着に入線しているコンビで期待できそうです。持ち味を発揮できれば重賞2連勝も。
ムイトオブリガード(牡5、角田晃一厩舎)
昨年のアルゼンチン共和国杯では1番人気に推され、2着に入線したムイトオブリガード。しかし、以来重賞戦線はさっぱりで、前走の目黒記念では2番人気に推されながら5着に敗退しました。東京コースは【3-1-0-1】と得意で、前走も東京巧者ぶりを買われて人気上位に推されましたが、掲示板止まりとなりました。直線では一瞬伸びていきそうな勢いを見せたのですが、途中で脚が止まって失速。気性的な問題もありそうで、前走は鞍上の武豊騎手も「いやいや走っていた」とコメント。今回は横山典弘騎手に手綱が戻りますが、変わるかどうか。エンジンのかかりは遅いですが、スピードの持続力はあるので早めの意識でスピードに乗せたいところ。
アフリカンゴールド(セ4、西園正都厩舎)
前走の六社Sを優勝し、オープン入りを決めたアフリカンゴールド。終始経済コースを通り、直線だけ外に持ち出す楽な競馬で快勝しました。今年初戦の日経新春杯では前半からの流れるペースを追走したいせいか、4コーナーあたりから追われても伸びず、直線でも反応なく15着に敗退。スローで脚を溜める競馬が理想で、前走の六社Sのようなスローなら手応えも抜群。先行して長く良い脚を使う競馬ができればここでも好勝負が可能でしょう。ペースや展開の予想次第で評価を決めたい1頭です。
他にも、前走の京都大賞典・4着のノーブルマーズや、オールカマー・3着のグレイルなど、中距離の重賞戦線で活躍する馬たちが揃いました。アルゼンチン共和国杯は11月3日(日)に、東京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時35分の予定。