初年度の種付け数144頭の新種牡馬・サトノダイヤモンドの魅力とは?
皐月賞、ダービーや桜花賞、オークスといったクラシック路線では当たり前のように勝ってきたディープインパクト産駒でしたが、長く勝てなかったクラシックが菊花賞でした。距離延長になるとあと一押しが足りない状況が続いてた中、初めてディープインパクト産駒で菊花賞を制覇したのがサトノダイヤモンドでした。一度壁をぶち破るとあとはスムーズに行くのかフィエールマンも勝利し、今年の凱旋門賞に参戦するまでに成長しました。
そんなブレイクスルーを起こしたサトノダイヤモンドは菊花賞後に有馬記念も勝利しており、中・長距離で結果を残し引退。今年から種牡馬として種付けを開始しています。セレクトセールでは2億3000万円の超高額で落札されたサトノダイヤモンドは父ディープインパクトはもちろんのこと、牝系の優秀さも買われての評価であっただけに血統面でも大いに期待がされている1頭です。
今年は144頭に種付けしており、同じディープインパクト産駒にはキズナ、リアルインパクト、リアルスティールなどもおり、さらにサンデーサイレンスの血が入っているだけでもなかなか繁殖牝馬を探すのが大変な中、この数字は立派なものではないでしょうか。
また、菊花賞、有馬記念の勝利が目立ちますが、三冠全てで馬券に絡んでおり、きさらぎ賞をレースレコードで勝利しているように、マイルから中距離くらいの適性のある産駒も生み出す可能性を秘めています。そういった意味では、スプリント路線はさすがに厳しいのかもしれませんが、マイルから長距離まで幅広く対応できるポテンシャルがありそうなだけに、産駒のデビューはまだ先になりますが、初年度産駒にもぜひ注目してほしいところですね。