【高雄特別2019】8歳馬ヴィッセン、高齢馬鬼門のレースで待望の昇級なるか
3歳以上2勝馬クラス、芝2400mのハンデ戦で行われる高雄特別が今週土曜京都9レースに開催されます。出世レースとして扱われているわけではありませんが、長距離重賞で息の長い活躍を続ける洋芝巧者でおなじみの古豪モンドインテロが2015年のレースを制し、展開のカギを握る逃げ馬として宝塚記念にも参戦したサイモンラムセスもここをステップとしていった経緯もあるレースです。
過去5年の勝ち馬を見るといずれも4番人気以内と勝ち馬については堅い決着とはなっていますが、2着には9番人気や5番人気馬が入ることもあり、ヒモ荒れに警戒しておきたいレースとなっています。
中でも今回注目したいのは、今年は北村友一騎手とのコンビで悲願のG1制覇となったクロノジェネシスを管理している、栗東・斉藤崇厩舎から出走を予定しているディープインパクト産駒のヴィッセンです。母はタンツクレバー、母の父はピルサドスキーという血統背景で、2勝クラスで苦戦は続いてきたものの、ここ3戦は2度の2着があり、8歳にしてようやくこのクラス突破の可能性が出てきました。
鞍上もこの馬とのコンビが長い荻野極騎手を予定しており、ここ3戦の内容から今回はさすがに人気の一角となりそうですが、過去5年のこのレースの世代別成績を見ると、勝利しているのは3,4歳馬のみで、連に絡めているのも6歳馬までと、今年で8歳のヴィッセンにとっては厳しいデータも出ています。
3連単では過去5年で10万超えが2回ありましたが、今年は登録時点で10頭しかいないため大荒れは期待しづらいものの、穴馬の台頭に警戒しつつ軸馬には堅めの人気馬を据えるのがよいのではないでしょうか。