【京阪杯2019予想】“一変しそうな穴馬”とは?波乱を呼ぶ電撃戦

京都の日曜メインは1200mで行われる電撃戦「京阪杯」です。ジャパンカップの35分後に開催されるということで、外れた方は最後の勝負!当たった方はさらに倍増!といったような思惑がうずめきそうな一戦となっております。

京都開催を締めくくる重賞ということで注目度も高く、G3にしてはレベルの高いメンバーが毎年集まります。今年もスプリンターズS・2着のモズスーパースレアをはじめ、同レースで5番人気に推されていたリナーテや7番人気に推されていたファンタジストといったスプリント路線の上位馬が出走してきました。

そんな中でとくに注目しているのは、今回が4度目の京阪杯出走となるフミノムーンです。

今年7歳になるアドマイヤムーン産駒で、京都1200mのオープン戦では常連となっている馬です。かつては切れる脚もありましたが、今はしぶとく伸びてくる粘り強い末脚が魅力となっております。そんな馬が、前走のオパールSでは一転、デビュー以来初めて逃げの手を打ってきました。

長年この馬を知るファンは驚いたのではないでしょうか。結果は8着に終わりましたが、勝ち馬とは0.5秒差で直線ではあわや粘りきれるかと思わせる見せ場も作りました。普段と違う戦法でしたし、決して遅いペースではなかったことを考えれば上々のレースっぷりだったと言えるでしょう。

今回ももちろん逃げる可能性はゼロではありませんが、快速モズスーパーフレアがいるだけに逃げ勝負を挑むとことも考え難いところです。今回ジャパンカップにおいてはフミノムーンお得意の末脚勝負で挑まれる可能性が高そうです。前走の競馬を機に前目の位置取りでの競馬も意識するようになってくれていれば、かなり面白い存在となりそうです。

前走で0.7秒差で負けたアウィルアウェイ(1着)、エイシンデネブ(2着)も出走しますが、両馬とも経験の浅い牝馬で京阪杯は今回が初となります。2度目の挑戦となった2016年には3着に好走している実績があり、昨年は同じ京都の1200mのシルクロードSでも3着に好走している実績があり、適性面ではフミノムーンに分があります。

鞍上は長く同馬の手綱を握る主戦騎手の国分優作騎手です。これまで重賞は3勝の実績がありますが、そのいずれもが1200mのG3で差しまたは追い込んで勝利したものでした。これまでの通算全36戦中16戦を国分騎手が乗っており、最多でコンビを組んでいるジョッキーなので馬の事は知り尽くしております。一昨年の京阪杯では3着に好走し、昨年の京阪杯は17番人気の低評価ながら8着に健闘しており、人気以上の結果を残してきております。

経験と適性で言えば他の17頭のどの馬、どの騎手よりも最適条件となるのです。今週はモズスーパーフレアという快速馬がいるためペースは速くなる可能性が高く、粘れる力がある同馬にとっては展開が向く可能性もありそうです。また、前走の行きっぷりで一変してもおかしくはなく、前目の位置取りで進めることができればチャンスは十分と見ます。過去の傾向を見ますとかなり波乱傾向が強い一戦でもありますので、穴をあける可能性が高い1頭としてフミノムーンに注目したいと思います。