【宝塚記念2016出走馬】G1初制覇を虎視眈々と狙うステファノス
前走の鳴尾記念ではタイム差なしでサトノノブレスの2着に敗れはしたが、約半年ぶりのレースで底力の高さを見せたのがステファノスだ。過去にGⅠを制した実績はないが、2着は2回ある。いずれも2015年に行われた香港のクイーンエリザベスⅡ世Cと天皇賞・秋だ。いずれも人気薄での2着だが決してフロックではない。
名門藤原英厩舎所属のステファノスは、次走の宝塚記念で初GⅠ制覇を虎視眈々と狙う。持ち味は上がり3Fを33秒前後でまとめる強力無比な差し脚だけに、阪神2200mで行われる宝塚記念のようなパワー勝負の舞台はそこまで向いてない。しかし、この馬にはGⅠでも格負けしない勝負強さがある。この馬よりも人気上位馬が展開で不利になれば、そこに付け入る隙は十分だ。
血統に目を向けてみれば父はディープインパクトだけあって瞬発力は申し分がなく、母父クロフネ、母母がゴールドティアラと母系は完全なるダート血統だ。つまり、母方から潜在的にタフなコースをこなせるだけのパワーを受け継いでいるはずで、次走の宝塚記念でどんな走りを見せるのか注目だ。
近走は格の高いレースにばかり出走しているので勝ち星は2014年の富士S以来遠ざかっているものの、久しぶりの美酒が宝塚記念になってもおかしくない。