【シンザン記念2020予想】2戦目の慣れ見込めるタガノビューティー、出世レースからの飛躍目指す
近10年の日本で誕生した三冠馬が全てここを通ってきたという驚異的なレベルの出世レースとなっているのが、今週日曜京都競馬のメインレースに組まれているシンザン記念です。
牝馬のジェンティルドンナ、アーモンドアイはここを制して三冠達成となり、牡馬三冠馬のオルフェーヴルもシンザン記念で2着に好走しております。その他にも2016年の2着馬ジュエラー、2011年の3着馬マルセリーナもその後桜花賞を制しており、勝ち馬のみならず2・3着までもが後にG1馬に輝いており、“出世レース”として注目しておきたいレースといえます。
牡馬、牝馬ともに京都芝1600mで開催されるクラシックはないため、ここまで出世に直結するのもある種不思議な感覚がありますが、こうした歴史的な経緯から上級馬が集まってくるということもあるかもしれません。
そんな今年の登録馬12頭の中でもとくに注目したいのがタガノビューティーです。父ヘニーヒューズということで流石にダービー、菊花賞は厳しいイメージもありますが、半兄のタガノブルグがNHKマイルカップで17番人気2着と穴をあける活躍をしている点もポイントです。
デビューから2戦はダートを使っており、特に2戦目のプラタナス賞では武豊騎手も素質を高く評価しているセランを後ろから差しきって勝利しており、ダート適性とレベルの高さは証明済みです。その後は全日本2歳優駿に向かわず、3戦目に選んだのは芝G1・朝日杯FSでした。2戦2勝の無敗の戦績とはいえダートによるものということもあり、9番人気の評価となりましたが終わってみれば4着と好走。馬券圏内こそ入れなかったものの、2戦目の慣れが見込めそうな今回はさらなる前進が見込めます。
関西馬ながら、これまで新潟、東京、阪神と使ってきており今回京都競馬場は初参戦となります。今年も正月競馬から調子のいい和田騎手が引き続き騎乗を予定しており、ヤネの勢いにも期待したいところです。
京都コースでまだ3着以内を外していない武豊騎手騎乗のオーマイダーリンや、藤沢厩舎の期待馬サンクテュエールにルメール騎手、そしてデビュー9年目にして重賞初勝利を狙うプリンスリターンに原田騎手と、面白いメンバーが揃った今年のシンザン記念ですが、果たしてどの馬がどのように出世していくのか?今後も含めて楽しみなレースですね。