【フェブラリーS予想2020】伏兵に台頭の余地あり！狙い目の穴馬とは？

今年も春のG1シーズンが近づいてきました。2020年初のG1はダートマイルの頂上決戦「フェブラリーステークス」です。

昨年の勝馬で昨年のチャンピオンズカップでも3着に好走したインティをはじめ、安田記念の勝馬で前走初ダートだった根岸ステークスを快勝したモズアスコットや、2歳時にホープフルステークスを勝ち昨年秋からダート戦線に臨んできたタイムフライヤー、昨年の南部杯を制したサンライズノヴァ、昨年のジャパンダートダービーで無敵クリソベリルの2着となったデルマルーブルなど実績のある中央馬に加え、2年前のフェブラリーステークスの勝馬で地方所属に転じて活躍中のノンコノユメや、東京大賞典3着のモジアナフレイバー、セントライト記念にも出走し前走川崎記念で4着のミューチャリー、JBCスプリントを勝利したブルドッグボスと言った地方所属の活躍馬など、中央・地方から有力馬が集結しました。

今年新設された1着賞金11億円のサウジカップへ有力馬が流れたこともあり、ベストメンバーとは言い難いですが、その分レースは面白くなりそうな気配がいたします。今年は伏兵が台頭する余地は十分あると言って良いでしょう。

そんな中で特に注目しているのが地方馬所属のミューチャリーです。

ミューチャリーは、昨年のジャパンダートダービーで無敵クリソベリルの3着に好走。次戦は芝のセントライト記念に挑戦して12着に終わりましたが、上り3ハロンは2番目に速く、芝の一線級とも差のない競馬をしております。その後は大井で1勝した後、前走の川崎記念で4着に入着。この時、今回出走するデルマルーブルにクビ差で負けておりますが、珍しく先行した中で4角で逃げていたケイティブレイブが落ちてきたため、先頭に押し出されるという不利な展開となってしまいました。慣れない競馬でクビ差ですから、本来の差し勝負をすれば逆転は十分あり得るでしょう。

デルマルーブルを物差しにしますと、ジャパンダートダービーでは同じ4歳世代の無敵クリソベリルの2着という実績がありますが、そのクリソベリルが昨年のチャンピオンズカップで今回出走するインティ、キングズガード、ヴェンジェンス、タイムフライヤー、ワンダーリーデル、ワイドファラオら6頭を負かしているだけに、今回出走する古馬有力陣と比較してもそこまで大きな差はないと感じます。古馬と差のない競馬ができるデルマルーブルを相手に十分好勝負が可能なミューチャリーなら、古馬勢にも十分通用すると言っても良いのではないでしょうか。

さらに今回は、東京マイルが舞台というのもミューチャリーにとってはプラス。近5走は全て2000m以上のレースを使っておりますが、今回出走する16頭の中でこの距離を使っているのはミューチャリーとケイティブレイブの2頭しかおりません。もともと東京のマイルは2000mを走れるスタミナが必要と言われているだけに、2000mを使われてきたキャリアがアドバンテージとなる可能性は高そうです。

相手が強くなりますので勝ち切る予想はし難いところがありますが、馬券圏内に入ってくる可能性は十分ある1頭であると見て、馬券に組み込みたいと思います。