【ダービー卿チャレンジT予想2020】復調気配のムーンクエイク、軽ハンデで好機

中山競馬の土曜メインは、ハンデG3「ダービー卿チャレンジトロフィー」です。中山マイルというタフなコースに加えてハンデ戦という難解な一戦となりますが、高配当も期待できそうな一戦なだけにチャレンジのし甲斐がありそうです。

今年の出走馬も16頭中、重賞勝ち馬が10頭、重賞2着馬が3頭と大混戦メンバーが集結してきました。

そんな中でもとくに注目しているのはムーンクエイクです。ムーンクエイクはアドマイヤムーン産駒の7歳セン馬で、5歳時に京王杯スプリングCを勝っている重賞馬です。3歳でデビューし2勝目を挙げるまでは約1年かかりましたが、4歳時の1000万葉山特別から3連勝でオープン入りした後、オープン2戦目で重賞を勝つという離れ業をやってのけたほどの馬です。ただ、その後急に不振にあえぎ、6戦して9着、13着、14着、17着、9着、9着と現在まで大敗が続いております。

デビューから10戦ほどは常に1・2番人気に推されていた馬ですが、前走のニューイヤーSではリステッド競走ながら16頭中11番人気で、結果も9着に敗れております。

今回はハンデ戦とは言えG3の重賞戦。今回も人気はなさそうな前評判ですが、ハンデのここなら逆にチャンスとも見て取れます。

前走のニューイヤーSは、稍重の馬場で勝時計が1分35秒8とかなり時計の掛かる馬場の中、ミドルペースを掛かり気味に追走。4コーナーの手前でようやく落ち着いて一瞬置かれ、直線では追い込みかけては挟まれ、前をカットされたりとかなりストレスの掛かる競馬でした。

ただ、ここ最近はついていけずに後方の位置取りとなることが多く、そこから少し伸びるだけというレースがほとんどでしたが、スタートからやる気があり、行き脚もついており、序盤は前目に付ける競馬ができたのは大きな進展。前々走からブリンカーを着用しておりその効果がようやく表れてきたのかもしれませんが、いずれにせよ良かった頃の能力を取り戻してきた感があります。

そうなるとブリンカー3走目でさらなる効果が期待できますし、これまで背負ったことがなかった59kgを背負った前走から今回は56kgと大幅に斤量が軽くなるのも好材料です。

鞍上は前走が初コンビだった北村騎手が引き続き騎乗。コンビ2戦目の上積みにも期待したいところで、スムーズに競馬ができなかった前走からの巻き返しにも期待したいところです。

ということで、今年のダービー卿チャレンジトロフィーは完全復活の兆しのあるムーンクエイクの激走に期待した馬券で勝負したいと思います。