【マーキュリーC2016予想】中央勢危うし？！レジェンド的場文男騎手がケイアイレオーネで地方交流重賞制覇も！

先週のジャパンダートダービーに引き続いて、三連休の最終日に盛岡競馬場でマーキュリーCが行われる。このレースは地方交流重賞にしては波乱の起きる一戦で、昨年は地方馬ユーロビートが勝利する驚きの結果となった。また、昨年の1〜3着馬は6, 3, 5番人気、2年前の1〜3着馬が4, 3, 6番人気であるように、中央所属の実力馬が敢えなく馬券を外している。したがって、今年の人気上位馬の取捨選択にも注目しなければならないレースで、高配当を狙った予想をしたいと考えている。そして、今回はいつもの通り、中央・地方勢の有力馬3頭と中央勢その他3頭をピックアップし、最も期待している馬を最後に1頭紹介したい。また、ケイアイレオーネ騎乗の的場文男騎手が自身の持つ大記録を塗り替える可能性もありうる。その辺りを含めて、ぜひ予想の参考にして頂ければと思う。

さて、今回のレースで上位人気が予想される馬は以下の3頭であろう。その3頭とは、①ソリタリーキング(戸崎騎手)、②マイネルバイカ(柴田大騎手)、③ユーロビート(吉原騎手)である。

上記の中で最も注目すべき存在は、やはり③ユーロビートに違いない。昨年のマーキュリーCでは早目に動く吉原騎手の見事な騎乗もあって、2着に0.9秒差の6馬身突き放す圧勝劇。また、その後もJBCクラシック6着やダイオライト記念3着、帝王賞5着など中央のG1級メンバー相手に善戦している。したがって、昨年に引き続き弱いメンバー相手ならば、斤量55キロで通用する力は十分にあるはずだ。一方で、①ソリタリーキングと②マイネルバイカも悪くはないが、それぞれ抜けて推せる部分が特にない。特に①ソリタリーキングに関してはスローペースが得意な馬で、走る条件が限られてくる。さらに、斤量58キロも昨年と同条件で、ワンパンチ不足は否めないだろう。

そして、他の中央勢である①マイネルバウンス(未定)、②グランドシチー(津村騎手)、③ストロングサウザー(田辺騎手)に関しても、正直言って特筆すべきポイントはない。地方勢と斤量差はないものの、OP特別レベルのメンバー構成なので、南関東の重賞上位レベルであれば十二分に通用するメンツと言える。それゆえに、今年も地方勢が勝利する可能性は大いにあるはずだ。

注目のケイアイレオーネは？！的場文男騎手の騎乗ぶりにも注目！

そこで、最も期待したいのが、①ケイアイレオーネ(的場文騎手)である。鞍上は南関東のレジェンドで大井の帝王と呼ばれている的場文男騎手で、59歳の超ベテランである。また、騎手の地方競馬最高齢重賞勝利記録を持つジョッキーで、2002年と2003年には全国リーディングを受賞している。その的場騎手が騎乗する①ケイアイレオーネであるが、言わずもがな中央時代にシリウスSを勝利し、中央のダート2000mで重賞制覇している逸材。前走の大井記念でも先ほど取り上げたユーロビートをぶっち切って勝利しているように、地方競馬の重賞では上位の存在だ。さらに、今年の川崎記念や東京大賞典では9, 6着に敗れてしまったが、今のまま雨予報が続き先行馬が少ないメンバー構成を生かしてスンナリと先行できれば、このメンツだとぶっち切る可能性も大いにありうる。また、レジェンド的場騎手の判断力や長年の勘、経験にも期待したい。今回は地方交流重賞制覇の大チャンスであろう。

以上、順に追って実力馬や有力馬を中心に取り上げた。やはり、狙いは手頃な人気薄になりそうなケイアイレオーネで、相手の有力馬としてピックアップできるのはソリタリーキングやユーロビートだろう。しかし、上記2頭も決して抜けたパンチ力のある馬ではないので、絶対的な信頼が置けるとまでは言えない。したがって、雨さえ降れば穴目の本命としてケイアイレオーネから手広く攻めたいと考えているので、ぜひ読者の方にも的場文男騎手の新記録にも注目して頂き、穴馬からの馬券で高配当を狙ってもらえればと考えている。