サクソンウォリアーに産駒誕生、欧州でもディープインパクトの血筋が繁栄へ
3強オッズで開催された皐月賞はディープインパクト産駒コントレイルが4戦4勝の無傷で制し、G1・2連勝を果たしました。後継種牡馬も多く送り出しているディープインパクトですが、競走成績で抜けた存在は未だ不在の横一線といったところであり、そういった面でもコントレイルの今後には期待がかかります。
そんなディープインパクト産駒の活躍は日本だけにとどまりませんでした。2018年の英2000ギニーを制して英ダービーでも1番人気に推されたサクソンウォリアーですが、3歳秋のチャンピオンステークス直後に屈腱炎を患ったことで電撃引退となり9戦4勝の短い競走生活に幕を閉じました。そのサクソンウォリアーも種牡馬入りを果たし、今年に入って産駒が誕生したニュースが入りました。
昨年春からガリレオなど錚々たる種牡馬の集うクールモアスタッドで種牡馬生活を送っており、今後も良質の繁殖牝馬との種付けが見込まれています。欧州の種牡馬になるため日本に産駒が登場する機会は少ないと思われますが、祖父がディープインパクトになるということでセールに登場してくれば日本人バイヤーのテンションは少々上がるのかもしれません。また、ノーザンファームがサクソンウォリアーの仔を受胎したリリーズキャンドルという繁殖牝馬を輸入しているため、サクソンウォリアー産駒の活躍も可能性があります。
まだ生まれたばかりのニュースであり産駒のデビューは2022年と先の話になりますが、サクソンウォリアーの母メイビーが再びディープインパクトとの種付けをし、ラストクロップとなる全弟も誕生しています。名門エイダン・オブライエン厩舎で管理されており、兄の悲願でもあった英ダービー制覇にも期待がかかります。
不幸にも事故により亡くなったディープインパクトですが、短い種牡馬生活でこれほどの繁殖を遂げたことこそが成功を物語る事実と言えるでしょう。今後の繁栄もぜひ見守って行きたいですね。