【新緑賞2020予想】デビューから1番人気続きのダノングロワール、昇級初戦も期待に応えられるか
デビュー戦での一番人気というのは血統背景や管理厩舎、そして追いきり内容といった複合的な要因が絡み合ってのものとなりますが、それを背負い続けるというのは競馬ファン、ならびに陣営の期待度の現れといえるでしょう。ディープインパクトのように期待に応え続ける名馬もいれば、歯車が噛み合わないまま人気だけが先行し続けるケースもあります。
今週の土曜、東京9レースで開催の3歳1勝クラス特別戦・新緑賞に出走するダノングロワールは、現状後者でもがいている最中と言えそうです。
父はハーツクライ、母はアメリカのダート7ハロンG1・スピナウェイステークス勝ち馬ソーメニーウェイズという血統背景も買われてのものか、落札価格2億円超えという期待馬ですが、現状は3戦1勝ということでまだまだこれからといった戦績です。
デビュー戦から1番人気を背負い、前走3戦目にしてようやく未勝利を脱出、今回が初めて1勝クラスとなりますが、再度上位人気が予想されます。
今回はルメール騎手に乗り替わりとなりますが、デビュー戦は戸崎騎手、その後2戦はマーフィー騎手を確保しているように、陣営の期待度の高さも伺える騎手の起用となっています。
ダービーを目指すならここを勝ってさらにダービートライアルで権利を取らないと厳しく、今年の3歳路線は皐月賞で人気を集めたコントレイル、サリオスの両2歳王者がともに強い内容を見せており、今から割って入るというのは正直難しいように思えます。
ただ、先々に菊花賞での距離延長や、あるいはハーツクライ産駒ということで古馬になってから逆転劇ということであればまだまだ可能性は未知数ということで、将来を見据えた上で今回にも期待してみたい一頭ですね。