【メイS予想2020】デビューから3連勝の素質馬ザダル、迷走からの復活なるか

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ディープインパクト、キングカメハメハといった2強時代から、まさに戦国時代に突入したといえるのが種牡馬業界です。

昨年2歳馬がデビューを果たしたキズナ、エピファネイアといった同世代のサラブレッドが引退後も種牡馬として産駒たちの代理戦争を繰り広げており、先の世代ではすでにアーモンドアイと言った超大物を輩出したロードカナロア、2歳女王にして古馬になってからも大阪杯を制したラッキーライラックを輩出したオルフェーヴルなどはいますが、まだまだ2強時代ほど突出した種牡馬が出てきていない現状であり、産駒が少ない良血種牡馬にも今後チャンスがあると言えるでしょう。

そういった意味で、父の名を高める役割を担いそうなのが、今週の土曜東京メインレースに組まれている4歳以上オープンレース・メイステークスに登録しているトーセンラー産駒のザダルです。

昨年は3連勝でダービートライアルのプリンシパルステークスを制しダービー出走まで期待されたものの、レース間隔の短さから回避となり、秋のセントライト記念からの始動となりました。そのセントライト記念で3着となり、牡馬クラシック最後となる菊花賞への参戦も叶ったものの、距離が長すぎたのか6番人気ながら13着と、デビュー以来安定感を誇ってきた馬が大敗を喫する結果となりました。

今年の復帰初戦として選んだのが中山金杯で、距離も含め適性にあった舞台にも思われましたが、マーフィー騎手騎乗で流れ込む形での8着と、またも人気を下回る結果となってしまい、今回は重賞ではなくオープンレースで仕切りなおしとなります。

今回はルメール騎手との新コンビとなりますが、東京コースは昨年のプリンシパルS勝利以来久しぶりの舞台ということもあり、改めて期待できる舞台が整ったのではないでしょうか。

収得賞金2100万円の現状では、夏の重賞に参戦する際に除外の可能性もあるだけに、1着を取ってこそともいえるレースにはなりますが、着実にここで積み上げておきたいところですね。