JRAクイーンS（2020）は、洋芝巧者で先行馬の“あの馬”に注目

先週の札幌は開幕週らしく前残り。今週火曜日に紹介した過去データと傾向でも述べたように、例年クイーンSは前で競馬をする馬が好走傾向にあります。洋芝適性の高さがあり、先行力がある馬は注目しておく必要があるでしょう。

この条件を満たしている馬で今年注目しているのは、昨年3着のカリビアンゴールドです。

洋芝実績は8戦して1勝、2着3回、3着3回、4着以下が1回となっており、8戦中7戦が馬券圏内と好成績です。3着に好走した前走の巴賞や、昨年のクイーンSの好走ぶりを見ても洋芝適性が高いのは明らかで、小回り適性が高い点も好材料です。

脚質については、前走の巴賞では番手からの競馬をしていますが、昨年のクイーンSでは中団で追走して直線で前へ上がっていく競馬でした。先団、もしくは中団の前目にポジションを取り、直線はそこから押し切るような競馬が同馬の競馬スタイルというイメージです。

ペースが速くなると終いが甘くなる傾向がありますが、今年はそこまで速くならないと見ます。今年の逃げ馬候補はコントラチェックとモルフェオルフェあたりだと思いますが、コントラチェックはマイルだと飛ばしますが、1800mだとスロー逃げという印象があります。

モルフェオルフェは平均以上で行くイメージがありますが、マイルまでの馬という印象で、洋芝で1800mでは厳しそうですし、鞍上の柴田善臣騎手が速いペースで飛ばしていくイメージも湧きにくいです。

札幌競馬場は坂がなく、起伏のないほぼ平坦なコースです。緩急はあまりつかず、全体としてはフラットに近い形で進んでいく傾向があります。メンバー構成やコースの形態からも速い流れで進んでいく可能性は低いと見ます。

カリビアンゴールド向きの展開となる可能性は高く、洋芝適性と小回り適性の高さ、脚質・展開も合いそうということで、今年はカリビアンゴールドを中心視した馬券で勝負したいと思います。