外国人騎手のJRA通年免許取得者は今後現れるか?

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安藤勝己騎手が地方からJRAに移籍して以降、様々な地方出身の有力騎手が中央で活躍してきました。現在でも岩田康誠騎手、戸崎圭太騎手、小牧太騎手など、JRAでもG1制覇を果たすなど、一線で活躍を続ける騎手が在籍しています。

その後はフランスからルメール騎手、イタリアからデムーロ騎手が来日し通年免許を取得。日本で腰を据えて騎乗するという新たな境地を切り開きましたが、その後モレイラ騎手がJRA通年免許取得を目指したものの一次試験で不合格となり、短期免許での来日は多数あるものの、通年免許取得はあとが続いていない現状です。

ひらがな、カタカナ、漢字と文字だけでも日本語の持つ特殊性は、賞金額が世界でも高額な部類に入る日本の中央競馬ながら、通年参加への障壁としては高くそびえ立つようです。

最近ではフランスのミシェル騎手が通年免許取得を志しましたが、ここへきて更に大きな壁が立ちはだかることになりました。

令和三年度からはJRAの調教師及び騎手免許試験要領が変わり、これまで二次試験からだった日本語試験が一次試験から会話能力を含めた口頭試験が実施されることになります。

生活基盤が丸ごと変わってしまう通年滞在ではカルチャーショックの度合いも短期滞在と異なることが予想されるだけに、ルメール騎手やデムーロ騎手のように、日本での生活に溶け込むことが出来るかどうかは騎手としての適性と同じくらいに重視されるのかもしれません。