オルフェーブルの後継種牡馬エポカドーロ、新天地で新たな生活を開始

2018年の皐月賞馬で、父オルフェーブル、母ダイワパッションのエポカドーロが、先日競走馬登録を抹消され、種牡馬入りが決まりました。来年から種付けを開始する舞台となる北海道新ひだか町のアロースタッドに到着しており、来年に向けて英気を養っています。

戦績を見ると、2歳10月に栗東・藤原厩舎からデビューして年明け3歳となった1月に初勝利をあげ、その後4戦目となったスプリングSで2着に食い込み、皐月賞の優先出走権を獲得。続く本番の皐月賞では伏兵扱いの7番人気ながら、父オルフェーブルに続く親子制覇を成し遂げています。

2冠がかかったダービーでは競走中に落鉄があった中、ゴール寸前までワグネリアンを苦しめ2着に入り、世代トップクラスの実力を示しました。

オルフェーブルにとっては初の後継種牡馬ということもあり注目を集めていますが、母の父フォーティナイナーは今年の旬ともいえる血統で、アメリカのケンタッキーオークスの勝ち馬・シーデアーズザデビルの父であるデアデビルにもフォーティナイナーの血が受け継がれています。

母は芝の短距離馬、父は3冠馬ということで血統面から産駒の距離適性はつかみにくい点もあり、さらにダート血統であるフォーティナイナーの血も入っていることで、いろいろなバリエーションの産駒が誕生してくるかもしれません。

オルフェーブルの後継種牡馬としての役目はもちろんのこと、ステイゴールドから続く血統を残していく意味でも大事な役割を担うことになったエポカドーロ。競走生活は志半ばに近い形での引退となりましたが、今後は種牡馬として、息の長い活躍に期待したいですね。