【札幌2歳S予想2016】2歳重賞は経験値の多い馬を狙え！

先週の新潟2歳Sはヴゼットジョリーが優勝し、同馬を管理する中内田厩舎にとっての重賞初制覇となりました。今週末は札幌と小倉で2歳戦が開催。新しい顔ぶれを見るだけでも楽しめるこの時期は夏競馬の醍醐味でもあります。2歳戦ではありませんが、伝説の名馬となったオルフェーヴルの新馬戦はインパクトが強かったですね。楽勝した後鞍上の池添騎手を振り落として放馬し、強烈な個性を見せました。オルフェーヴルほどの暴君の誕生は稀ですが、未来のスターホースを探す上でもこの2歳重賞は毎年見逃せません。

さて、今回は夏の札幌最後の重賞「札幌2歳S」に出走する競走馬を紹介します。

人気上位が予想される2歳馬3頭をピックアップ！

出走予定馬の中でとくに注目を集めそうなのは新馬戦で圧倒的なパフォーマンスを見せたタガノアシュラでしょう。4馬身差をつけて圧勝、勝ち時計は1分49秒9でコースレコードを1秒1更新という内容でした。影も踏ませてもらえなかった2着馬のサトノアリシアはその後未勝利戦とOPを2連勝していることからも、期待していい馬なのではないでしょうか。さらに上でやれるか試金石の一戦となりそうです。

新馬戦の内容を高評価したいもう一頭はインヴィクタです。オーナーがあの元プロ野球選手・大魔神佐々木氏ということも人気を集めそうな要因の一つですね。スタートこそ出遅れましたが、向正面から徐々にポジションを押し上げ、直線では残り200mで内のロードコランダムとの追い比べを制して優勝しました。クビ差と僅差ではありましたが、直線抜けだしたあとは物見をしていたくらいですし、レースに慣れてくればもっとしっかり力を出せるのではないでしょうか。スタミナもありそうな馬ですし、注目の一頭です。

そしてもう気になる一頭はコリエドール。こちらも新馬戦を強い内容で快勝しています。直線では一旦交わされましたが、再び差し返すという勝負強さを見せて快勝しました。堀厩舎に所属するクロフネ産駒、鞍上は福永祐一騎手、オーナーはサンデーRのオーナーといかにも人気しそうな一頭ですね。先週の新潟2歳Sで勝利をおさめた福永騎手が今週も引き続き良い馬に乗れるということもあって人馬ともに人気を集めそうです。

その他、昨年の札幌2歳Sの勝ち馬アドマイヤエイカンと同じ厩舎、同じ騎手、同じ冠名のアドマイヤウイナーや、地方競馬に所属するクローバー賞2着のトラスト、6番人気の評価を覆して新馬戦を優勝したディープインパクト産駒のディープウォーリアなども注目です。

経験値が多い馬はプラス！

2歳重賞はキャリアが浅い馬同士の対戦となるので前走や新馬戦の内容や血統を見ながら予想するのがセオリーと言えます。とく狙いたいのは他の馬よりも何か経験を積んでいる馬。オープン経験馬、雨や重馬場経験馬、多頭数経験馬など、2歳馬にとっての経験値は2歳重賞を予想する上では欠かせないファクターの一つです。経験が少ない馬たちが出走するレースは揉まれ弱い馬などもおり、少しでも経験値が多い馬はプラスと捉えて良いでしょう。各馬がどんな経験をしてきたのか、過去のレースを見返すなどしてしっかりと見極めていきたいと思います。今年は一体どんな馬がヴィクトリーロードを駆け上がるのか？未来のスターホースが潜んでいる可能性もあるだけに、予想にもいっそう力が入ります！