【菊花賞2020予想】上積み十分!スタミナ豊富!ブラックホール大駆け期待

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今週はいよいよクラシックの最終戦、菊花賞が行われます。“最も強い馬が勝つ”と称されているレースですが、この格言通りなら無敗の二冠を果たしているコントレイルが妥当のようにも思えます。とは言え、妙味の少ないコントレイルの単勝馬券を買うほどの資金も度胸もない。ほとんどの競馬ファンにとって今回の最大の難点は“相手選び”にこそありと言って良いでしょう。

今回コントレイルの相手の最有力候補として注目しているのは、ゴールドシップ産駒のブラックホールです。2歳時に札幌2歳ステークスを制した重賞ウイナーですが、その後は5戦して一度も馬券圏内に入っていないという状況で、3歳になってからは人気は下降していく一方でした。皐月賞が12番人気で9着、ダービーが17番人気7着と人気以上の成績を残してはいますが、コントレイルは別格として、他のクラシック出走馬との比較ではどうしても見劣ってしまっているかもしれません。

前走は菊花賞トライアルではなく、古馬重賞級が揃う札幌記念に出走し、9着に敗退。ただ、いきなりの古馬G2でラッキーライラックやノームコアといった強いG1馬が相手と条件的には厳しいレースでしたし、勝ち馬と1秒差ならまだ見限る必要もないでしょう。4番人気に推された中での9着ということで人気以下の結果となってしまいましたが、後方を追走していた皐月賞やダービーと違い、中団から差し競馬を見せてくれた点は評価したい点です。直線では、じわじわと伸びてくるのが精一杯にも見えましたが、休み明けでプラス20kgの馬体重ではさすがに厳しかったという印象で、ひと叩きされたここは上積みが期待できそうです。

前走札幌記念組は過去10年で3頭が出走と少ないですが、2016年のレインボーラインは札幌記念3着から菊花賞ではサトノダイヤモンドの2着に来ています。レインボーラインはその後の天皇賞春を勝ったようにステイヤー適性があった訳ですが、同じステイゴールドの血を引いているということで、ブラックホールも血統的には長距離適性は十分にありそうです。また、7着だったダービーでは、ラスト3ハロンの時計が最速のコントレイル(34.0秒)に次ぐ速さ(34.1秒)をマークしており、直線を向いて少し前が詰まりながらも3~4頭分外に横移動しながら立て直し、改めて差し込んできました。上り時計だけで言えばコントレイルに一番匹敵したと言えますし、2400mのレースでロスがありながらもさらに伸びてくるというのは、スタミナも十分にあることを証明したレースでもあったと言えるでしょう。

今回は、ブラックホールのデビュー以来すべてのレースで手綱を握っていた石川騎手から藤岡佑介騎手に乗り替わりとなります。藤岡佑介騎手は、2008年の菊花賞で15番人気のフローテーションを2着に導いた実績があります。この時は皐月賞11着、ダービー8着からの菊花賞2着と距離適性を発揮しました。ブラックホールと似たような成績ということもあり、大駆けを導いてくれることに期待したいところです。初の新コンビということで新味を引き出してくれることにも期待です。

ということで、三冠必至のコントレイルが出走する菊花賞は、上積みも期待でき、距離適性の高さも期待できるブラックホールを有力視したいと思います。