【大阪スポーツ杯予想】連対率100%に隠された「ありがたくないデータ」とは?
善戦マン。ありがたいようなありがたくないような言葉ですが、競馬界でも古くはテイエムオペラオーの2着に長い間甘んじてきたメイショウドトウや、クラスを問わずなぜか勝ち切れなかったステイゴールド、さらに古くは複勝なら安定の名馬・ナイスネイチャなどいました。最近では顕彰馬に選ばれたジェンティルドンナの2着続きだったヴィルシーナなどもいますね。
馬券検討するうえで、本来は「一番勝利する確率が高い馬」を選ぶべきなんでしょうが、3連単や3連複が売り出されたこともあり、「一番馬券圏内に入る確率が高い馬」を探す傾向が強くなったように思えます。
そういう意味で「安定感」を狙いたいのが今週24日に阪神競馬場で開催されるメインレース・大阪スポーツ杯です。準オープンのダート1400m。別定戦です。
ここに善戦マンを地で行く馬サウススターマンが登録してきています。このクラスにあがってから3戦、すべて2着、という安定感。悪くとらえると、むしろお払いしたほうがいいんじゃないか、と思えるくらいいつも何か1頭前にいる、という競馬が続いています。
とはいえこのレース、過去5年を見ると頼もしいデータが存在するのです。なんと1番人気は連対率100%。想定段階からしてもサウススターマンの1番人気はほぼ間違いないだけに頼もしいデータです。ただ、このデータ、「連対率」というのが曲者。過去5年、すべて連に絡んでいるのは事実ですが、なんと1勝しかできていません。つまりあとの4回は「前に何か1頭いる」という結果。まさにサウススターマンにとってはいちばんありがたくないデータも併せ持っているのです。
幸いといいますか、この馬をよく知っている川田騎手が再度騎乗の予定です。ダート短距離界はかなり層が厚くなってきていますが、このクラスを卒業しないとそんな猛者たちと戦う舞台にも立てません。過去5年のありがたいようなありがたくないようなデータを克服できるか、またしても1頭先着を許してしまうのか。注目したいところです。