【有馬記念2020予想】覚醒したサラキア、牝馬が強かった2020年を締めくくるのはやはり“牝馬”
さあ、いよいよ2020年の中央競馬の締めくくりを飾る有馬記念です。今年はコントレイル、デアリングタクトと無敗の3冠馬が2頭も出るという奇跡的な年でしたし、コロナウイルスによる無観客競馬が行われるなどこれまでにない激動の1年でもありました。
競馬ファンの多くが、競馬を楽しめる平和に感謝しながら、やはりラストの有馬記念だけは当てたいと思っていることでしょう。今年の有馬記念は、G1馬8頭とかなりの好メンバーが揃いました。今年は、アーモンドアイの活躍をはじめ、特に芝の古馬混合G1で牝馬が強かった印象があり、春の天皇賞をフィエールマンが勝った以外は、全て牝馬が勝っています。
そんな牝馬が強かった今年の有馬記念で注目しているのは、5歳牝馬サラキアです。弟のサリオスの活躍に後押しされるかのように、姉も今年の夏以降ぐんぐんと強くなっていきました。
今年は小倉のオープン戦とG2府中牝馬を連勝し、エリザベス女王杯2着と絶好調です。昨年までは先行したり逃げたり差したりと戦法が固まってなかったようですが、今年の夏からは差しに徹したのがよかったのか、3戦連続での上り最速をマークして結果も残しています。
年末の中山競馬場は独特な荒れた馬場になりがちなのですが、弟サリオスもパワーがあるようにサラキアも重馬場や荒れ馬場でもしっかり走れるため、初の中山競馬場となりますが、不安は少ないと感じます。
今回夏から覚醒した3戦に騎乗していた北村騎手がクロノジェネシスの主戦ジョッキーのため、乗り替わりとなる点は残念ですが、今回テン乗りとなるのが無敗の牝馬3冠ジョッキーとなった松山騎手ですから、騎手としての勢いがあるので、今年の締めくくりに何か魅せてくれるような気もします。
今回出走馬16頭中牝馬は5頭のみですが、いずれの馬もG1馬かG1・2着馬なので格的にはむしろ上位ですし、2500mの距離で牡馬に一日の長があるようですが、それ以上に今年は牝馬の活躍が目立っているので、今年を象徴する意味でも牝馬が活躍してくれるでしょう。そんな中でも、ここへきて覚醒してきたサラキアには、非常に魅力を感じます。
ということで、牝馬が強かった今年の締めくくりとなる有馬記念は、覚醒したサラキアが今年のラストに華を飾ってくれることに期待して応援したいと思います。