【注目新馬】ルーラーシップ産駒ブルークランズ
少し前の話になりますが、ショウナンアデラが勝利した阪神ジュベナイルフィリーズを覚えているでしょうか?2年前、2014年のことになります。唯一のディープインパクト産駒だったこともあり、そこそこの人気を集めましたがそれでも5番人気。当時は伏兵扱いでした。
では1番人気はどの馬だったでしょう?後の桜花賞馬のレッツゴードンキ?違います。なんとオープンの実績もない1戦1勝馬のロカでした。当時の新種牡馬ハービンジャーにとって2歳G1の実績は当然ない中で、素質が買われた大抜擢でした。
残念ながら本番での着順は8着になるなど、その後も人気より下の競馬が多かったものの、忘れな草賞ではミッキークイーンの2着に入ったように、その高い素質を見せることもありましたが、惜しまれることに3歳の夏を待たずに引退をしてしまいました。繁殖という大事な仕事もあるので、母父に入ってハービンジャーがどう出るかも楽しみにしたいですね。
そんなロカの妹が、今月8日に栗東トレセンに入っています。父はルーラーシップに変わりました。栗東・今野厩舎所属のブルークランズです。
大型で、牧場にいたころからすでに500キロを超えていたとのこと。牡馬ならわかりますが、牝馬でこの体格。他を圧倒する、という形容がぴったりの迫力です。
育成厩舎の評価も高く、長い距離でも活躍できそうという判断から、来年のクラシックも期待したいところ。
デビュー時期は年末あたりを見込まれており、姉とは違い2歳G1に出走という流れにはなりそうにはありません。
ハービンジャーがだめというわけではありませんが、今年勢いのあるルーラーシップだけに期待値は姉より高いかもしれません。デビューのときを楽しみに待ちましょう。