【菊花賞2016予想】サトノ本命ダイヤモンドと併せて2頭出し。エトワールに密命あり?
サトノを冠する里見治オーナーの所有馬が今年の菊花賞へ2頭出走する。1頭は言わずと知れた本命馬サトノダイヤモンド。超高額馬を大量に購入することで有名な里見オーナー。超高額というのは庶民の金銭感覚によるものなので里見オーナーがどう感じているかは我々の想像も出来ない領域である。ブランド物の財布を買う程度なのか、ユニクロで下着をかごに入れる感覚なのか、はたまたコンビニでおにぎりを買うレベルか。
個人の感覚はわからないまでも、馬主業界のなかでの出費額の多さというのはわかる。やはり世間的な物差しで測るならば里見オーナーは超高額馬を大量に購入することで有名な馬主さんなのだ。その一方で、価格の割に勝ち星に恵まれていない馬主さんだという印象もあるだろう。
セレクトセールの時期になれば毎年お決まりのように里見オーナーが○億円分の購入というニュースが飛び込むが、残念なことに未だにGⅠの勝ち星がない。
テイエムオペラオーのように1000万円で取引された馬が世界最高の賞金を稼ぐこともあれば、超高額馬を何頭も買ってもGⅠひとつにも届かない。これがあるから競馬は面白いとはいえ、実際に懐を痛めている里見オーナーからしてみれば、さほど痛くないとしても純粋に面白いとは言い切れないところだろう。
競馬はブラッドスポーツ。良い血統を紡ぐために、よく走る馬を見つける。その原理を受け継ぐ以上、良血には良いお値段が付かざるをえない。
サトノの目指すところがGⅠ制覇なのだとすれば、やはり高額馬を買い揃えるという選択肢は間違ってはいないだろう。そして、今年こそ千載一遇のチャンスが回ってきた。
サトノダイヤモンドも2013年セレクトセールを賑わせた超高額馬の1頭で、その額は2億3千万円にのぼるが、今年のクラシック戦線ではGⅠ戴冠を逃してきたものの目前には迫っていた。そして菊花賞ではいよいよ1番人気の大本命に推されるまでになった。このまま順当に行けば優勝し、念願のGⅠ馬オーナーとなるかもしれない。
それでも、1番人気とは言え勝率にすれば確実とは程遠い数字となるだろう。この数字を上げるためのヒントが欧州の競馬に隠されている。
サトノエトワール出走の理由とは?
欧州競馬にはラビットと言われる先導馬がつきものだ。同陣営の本命馬が走りやすいように先導馬がペースを作るというもの。多陣営のペースメーカー同士の競り合いもあり、それはそれで面白い。後ろで控える馬は、道中が走りやすいペースで進んでくれたほうが、最後の直線で気持ちよく走れるというものなのだ。
ただし、残念ながら日本の競馬では「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」とされている。つまりラビット行為は認められていないのだ。
当然サトノエトワールも勝つために菊花賞へと出走する。おあつらえ向きに先行馬で、自己条件で二連敗している、上がり馬でもない正真正銘の条件馬だが、チャンスはゼロではない。
サトノダイヤモンドは池江厩舎、サトノエトワールは角居厩舎なので厳密に言えば同陣営ではないが、オーナーが出走の意志を表明したときに助言は出来ても断る権限はない。
終始邪推に終わる記事だが、サトノエトワールに密命が下っていたとしてもおかしくない。