【加付式“連番の法則”】中山記念など先週の回顧・検証
競馬界の節目の季節、先週も話題多き一週間であったが注目はやはり「騎手・調教師の引退、勇退」であったろう。騎手では通算2,541勝(歴代4位)、重賞129勝(歴代6位)の成績を残した「蛯名正義」騎手と主に障害競走で活躍した「佐久間寛志」騎手が引退。蛯名騎手は調教師へ、佐久間騎手は調教助手へとそれぞれ転身する。数々の大レースを制してきた蛯名騎手は、最終騎乗日となった28日の中山競馬場で「引退式」が行われ、馬たちや関係者はもちろん、家族、仲間、ファンへの感謝を語り、最後は「調教師・蛯名正義を応援してもらえるよう頑張っていきます」と締めくくった。
また調教師では西橋氏、松田氏、田所氏、湯窪氏、石坂(正)氏、星野氏、西浦氏の7人が定年引退、角居氏が勇退した。中でも松田、石坂、西浦、角居の四氏は数多くのGⅠを制してきたが、JRA・GⅠ26勝(歴代2位※)、地方交流GⅠを含めると通算38勝を挙げた角居氏は家業を継ぐため勇退という道を選んだ。くしくも最終28日には、管理したシーザリオの訃報に接し「印象に残っている馬はたくさんいるが、引退するタイミングでシーザリオが亡くなってしまったのはとても残念」と日米両オークスを制した名牝の死を惜しんだ。全レース終了後には競馬サークルなどへの感謝とともに「今後は家業の他、馬の余生の活動なども行っていきたい」と口にされていた。
※ 1984年のグレード(G)制導入前の8大競走などを加えると歴代3位
先週一週間の主なニュースとしては以下の通り。
- 北村友一騎手
- JRA通算800勝達成(史上55人目、現役29人目)
- 観客入場再開
- 3月13日から「阪神」「中京」競馬場において制限付きでの観客入場を再開。
「中山」は無観客、詳細はJRAホームページを参照。 - シーザリオ
- 2005年の日米オークスなど通算6戦5勝、繁殖牝馬として供用されていたノーザンファームにて死亡、享年19歳。死因は「子宮周囲の動脈断裂による出血性ショック」。産駒にはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの3頭のGⅠ馬など。
先週の2重賞「中山記念(GⅡ)」と「阪急杯(GⅢ)」では、中山記念で連番の法則「一組連番」決着。そして前週、超特大万馬券を輩出した「同番」がコラムでの傾向通り先週も出現。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 5 | 1 | 5 | 11 | 30.6 |
同番 | 2 | 4 | 0 | 6 | 16.7 |
合計 | 7 | 6 | 6 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 50.0 | 50.0 | - | - |
- | 中山 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 0 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 5 | 4 | 4 | 13 | 36.1 |
同番 | 2 | 2 | 1 | 5 | 13.9 |
合計 | 8 | 7 | 5 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 58.3 | 41.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週から関東開催が東京から中山に移り、阪神・小倉と併せての3場開催。2日間計72レースで、「一組連番」が計24レース。「ALL連番」が計4レース、「同番」計11回の出現となった。見ての通り先週は「一組連番」が激減。「ALL連番」もやや低調で、唯一「同番」が相変わらず好調、といった印象であった。全体的にも場別出現率で「41.7%~66.7%」と、法則出現率の平均からすると低め出現率となった。
ここ数週ですっかり多数出現を取り戻してきた「一組連番」であったが、先週は土曜阪神で1回のみの極少を筆頭に土日とも各開催場で半数以下。法則的には非常に厳しい週であったが、前記「中山記念」では前走東西金杯馬2頭に注目した方ならば、その「一組連番」で的中、とメイン重賞では胸を撫で下ろした。高額配当的にも土曜中山、日曜小倉で複数回の10万超を残したので、このどちらかで挑んで「ひとつ取れていた方が居れば」と願うばかりである。特に小倉は10万超3回とも1・2番人気という上位人気との「一組連番」からの高額配当。その内ひとつは、前々週に「試してみては・・・」と提唱した1番人気3着付けでのものとなった。同枠あるいは1番人気3着付けなど「少額投資術」を用いながら「相手となる馬の人気には捉われず」に挑んでほしい。
前週「一発回収高配当の定番になりつつある『同番』」と記した傾向が先週も継続。全体的に見ても昨年後半(秋競馬)から長いスパンで続いている。連続同番傾向も相変わらず続いており、1日で4回出現の土曜阪神に加えて、日曜中山、日曜阪神でも連続同番。まだまだ使えそうな傾向といえる。その他、土曜中山の出現2回はいずれも推奨人気馬との同枠2頭が絡んでのものなど、連続出現同様活用できる「少額投資術」と言えたのではないだろうか。配当面でもその土曜中山での8.7万と17万をはじめ、阪神では連続2レース目に同枠2頭が絡んで23万、さらにメインレースでも10万配当となった。現在の法則・夢馬券は「同番」にありといったところか。是非、連続や同枠2頭をはじめとした傾向などを活用して一発回収してほしい。
先週の「ALL連番」は、冒頭記した通り全4回で回数的には少な目であった。配当も4万、6万など10万超の出現は無かったが、少額投資の長所は発揮した。前週「全6回中5回が「同枠2頭のALL連番」であったので、絡んだ枠に注目出来ていれば・・・」と記したが、先週は全4回オール同枠2頭絡みの「ALL連番」であった。高額配当はまだまだ辛抱強く待たねばならないが、枠に注目傾向を活用いただき、複数回的中の楽しさを味わってほしい。
先週の「万馬券の宝庫」最終Rは、全6回中3回の半数が「法則決着」で、すべて「ALL連番」組み合わせという珍しい結果となった。配当は「ALL連番」項で触れた通り「高額」まではいかなかったが、法則外で74万などビッグ配当そのものは前週同様出現するので、「法則買いからも必ず出る!」ことを信じて、人気に捉われない攻めの法則買いを続けて挑んでほしい。