ディープインパクトの血脈、北欧でも羽ばたくか

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栗東・松永幹夫厩舎に所属し、武豊騎手とのコンビで2018年のフランスG3のメシドール賞を勝利した元日本調教馬のジェニアルが、昨年春からスウェーデンで種牡馬生活をスタートしています。

母がディエヌ賞など仏G1を3勝し、凱旋門賞でも1番人気に支持された名牝サラフィナで、父は日本のみならず欧州でも結果を出してきていたディープインパクトという良血で、生産者からの注目度はかなり高く、スタッドインしたのが昨年5月と遅くなってしまったこともあり、初年度は13頭の繁殖牝馬のみの受胎となりましたが、今年はすでに40頭以上の予約が入っているということです。

スウェーデンではディープインパクト産駒として初めて海外で勝利を挙げたバロッチが種牡馬入りしており、2018年に産駒デビューを果たしていますが、デンマークのダンスクダービー2着馬のケアレスウィスパーを輩出しており、続々と今後活躍馬の誕生が見込まれます。

またディープインパクト系ではありませんが、日本でおなじみの冠「エイシン」から、ミスタープロスペクター産駒でアメリカ産のエイシンダンカークが2005年からスウェーデンで種牡馬入りしており、こちらはスウェーデン2000ギニー馬やデンマークダービー馬を輩出するなど、遠い北欧の地で、日本で走った産駒たちが血脈をつないでいます。

ジェニアルの種付け料ですが、2500スウェーデンクローナで約31万円となっており、血統背景を考えると安いようにも思えますが、エイシンダンカーク、バロッチと違いまだまだ産駒の活躍が未知数なだけに、今後の飛躍は産駒たちの活躍にかかってきます。

今後は母の故郷であるフランスでの種牡馬入りを目指すプランもあるとのことで、産駒たちが大きな花を咲かせられるかどうか、期待したいですね。