ヴェルトライゼンデ屈腱炎で長期離脱、兄ワールドプレミアとの直接対決は“おあずけ”

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一昨年のホープフルS・2着、昨年のダービー・3着とG1で好走しているヴェルトライゼンデ(牡4、池江泰寿厩舎)が、屈腱炎を発症し、予定していた日経賞を回避し放牧に出されることが明らかになった。3日、所属するサンデーサラブレッドクラブが発表した。

今年の始動戦であったアメリカJCCでは2着に好走し、先週26日には放牧先から栗東トレーニングセンターに戻り、3月27日に行われる日経賞へ向けて調整を進めていたが、右前脚の膝裏に熱感が生じ、エコー検査を行ったところ屈腱炎を発症していることが判明した。

ヴェルトライゼンデは父ドリームジャーニー、母マンデラ、その父Acatenangoという血統。ワールドプレミアやワールドエースの半弟で、日経賞では半兄ワールドプレミアとの直接対決が予定されていた。

半兄のワールドプレミアも昨年は予定していた春の天皇賞を体調が整わずに回避しており、結局使ったのは秋2戦のみ。体質の弱いところがある血統で、ヴェルトライゼンデについても体質面の弱さは昨年春から陣営によって指摘されていた。

ドリームジャーニー産駒にとって鬼門となる4歳春。屈腱炎は復帰するまでに年単位の長い時間を必要すると言われており、「不治の病」ともいわれることがある病気だ。クラシックを大いに盛り上げた馬なので復活を期待したいところだが、まずはしっかり治療に専念してもらいたい。