JRAプロキオンS（2021）は“小倉巧者”の“先行馬”から狙え！

小倉の日曜メインはダート短距離重賞「プロキオンS」。今年は例年の中京ではなく、小倉で開催となる。また、距離も例年の1400mではなく、300m長く1700mが舞台となる。

これまで小倉の1700mで行われた重賞はなく、未知な部分が多い。コースの特徴を見てみると、1コーナーまでの直線距離は343ｍと長く、スタート直後からポジション取りが激しくなるため、前半のペースは速くなりやすい傾向にある。直線が短く、最後の直線はどの馬もバテて上がりを要すること多い。そのため、瞬発力勝負にはならず、4コーナーで前にいた馬が有利となりやすい。

ワイドファラオやダノンスプレンダーといった上位人気に推されそうな有力馬達が小倉未経験ということで、小倉コースの適性の高さは大きなアドバンテージとなりそうだ。“小倉の適性”と“先行力”は重要なファクターとして捉えておく必要がありそうだ。

となれば狙いたいのは「メイショウワザシ」。小倉コースは【3-4-0-1】と好成績で、同舞台はベスト舞台。3勝全てが逃げ切ってのもので、安定した先行力が同馬の武器だ。ハイペースでも構わず絡んでくるタイプで、同コースと相性が良いのはこの脚質のおかげでもあるだろう。

今週、九州は週中から雨が続いており、週末も雨の予報が出ている。高速ダートの小倉が舞台で、道悪の意識を騎手が持てば好勝負は十分可能。鞍上は西村淳也騎手。コンビ成績は【2-3-0-2】と優秀で、着外となった2戦はいずれも5着と好成績。5戦して【0-0-1-4】の柴田善臣騎手からの乗り替わりはプラスとなりそうだ。

小倉巧者、安定した先行力、コンビ成績の良い西村騎手への乗り替わりと今回は好条件が豊富だ。これまで重賞は7戦してシリウスSの3着が最高順位だったが、悲願の重賞初制覇を果たしてくれる可能性は大いにあると見て、同馬を有力視したい。