【アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)予想2023】レースの傾向を覆す?牝馬でG1馬のあの馬に注目

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中山競馬の日曜メインは今後の中・長距離重賞戦線を占う重要な一戦「アメリカJCC」が開催。過去10年で一度も牝馬が3着以内に入っておらず、牝馬は割り引き材料と言えそうですが、今回は5歳牝馬のユーバーレーベンが最有力視しております。

牝馬が来ないレースではありますが、過去10年で出走した6頭の牝馬はユーバーレーベンのようなG1馬は1頭もおらず、牝馬としては過去最高の実力馬と言ってよいでしょう。

ユーバーレーベンはこれまでで2勝しかしていませんが、その2戦ともが東京競馬場と直線の長い競馬場でのもので、長い末脚は武器と言ってもいい戦績。ただ、オークスや新馬戦の時は長い末脚を武器に東京コースを制しましたが、今ではどちらかと言えば一瞬の切れ味タイプという印象。末脚自体の質が変わっているように見えます。

馬が成長していくにしたがって脚質が変わることは珍しいことではないですから、舞台適性についても変化が見られることでしょう。長い末脚だと東京や新潟が適していますが、一瞬の末脚となると中山競馬場や小倉、北海道などが適してきます。以前よりも良い脚が短くなってきたということもありますが、それでも展開次第では勝ち負けしてくる1頭だと感じます。

後方待機の競馬が基本の馬で、今回も展開待ちということにはなりそうですが、圧倒的1番人気が予想されるガイアフォースが早めに仕掛けにいけば、先行勢の負荷も高くなってくるでしょう。また、今の冬の中山の馬場も同馬向き。秋初戦と2戦はいずれも東京のG1と、ハイレベルなメンバー相手に実力のごまかしが効かない東京コースが舞台でした。メンバーレベルが下がり、適性もありそうな冬の中山外回りなら大きく条件は好転すると考えて良いでしょう。

実績的にここはある程度人気を集めそうな1頭となりそうですが、この条件ならやはり外せないでしょう。馬体重の増減が激しいタイプで、秋初戦の天皇賞・秋はマイナス22kgでしたので、当日は馬体の最終チェックだけしっかりと行い、最終的な判断を降したいと思います。