以前フジキセキ産駒によるJRA重賞の記録についてお話しましたが、シンボリクリスエスもまた小倉サマージャンプのソロルの勝利によって記録の継続を決めました。シンボリクリスエス産駒のJRA重賞連続勝利記録は今年で10年となり、ソロルは平地・障害ともに重賞制覇を成し遂げました。
振り返ると初年度産駒ダンツキッスイのアーリントンカップ制覇からスタートし、これまでの産駒の累計をみますと、G1を5勝、G2を11勝、G3を11勝、障害を4勝となっています。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬生活を開始し、2016年からは日高町のブリダーズ・スタリオンに移籍して種付けを継続しており、今年は78頭に種付けしています。
障害は歳をとっても活躍できる舞台ですので、ソロルの来年以降の勝利はフジキセキ産駒のイスラボニータに比べれば高いと言えるかもしれませんが、とにかく後に続く産駒がいないことには上を目指すのは難しい記録ということもあり、若手の台頭が期待されます。
現状、平地での重賞制覇の可能性がありそうな馬をリストアップしてみると、ロンギングダンサー、ヤマカツライデン、アルティマブラッドあたりですが、いずれもやや荷が重く人気サイドでの出走という印象は受けられないかもしれません。
参考までに、10年連続の記録は歴代17位タイの記録となり、現役種牡馬ではキングカメハメハも今年で10年、過去の種牡馬ではトウショウボーイと肩を並べるところまで来ています。近年種牡馬ランキングで低迷しているシンボリクリスエスですが、ブルードメアサイアーとしてもオジュウチョウサンやレイデオロなどを出しており、評価も再燃するかもしれません。現状でも十分に立派な記録と言えますが、更なる記録更新を期待したいものです。