今週は菊花賞へと続く道「セントライト記念」が開催。例年同レースの好走馬が本番で好走するパターンが多く、大舞台へ向けた重要なトライアルレースとなる。
今年優勝候補の最右翼に黙されているのは日本ダービー・6着から参戦するコスモキュランダだ。
出遅れが多く前走もスタートこそ遅れなかったがやはりテンの伸びは今ひとつで後方2番手から追走。1000m通過がまさかに62秒2というスローペースとなり、これに対応して動いて上がっていき、3~4コーナーでは良い位置を取って直線を向くことが出来た。直線はシンエンペラーの斜行もあり案外伸びきれなかったが、そんな条件で6着まで来れたのはむしろ負けた強しの内容だ。
2走前の皐月賞でも相変わらず後方待機からの競馬となったが、外伸び馬場を考慮したM.デムーロの好騎乗も光り、直線は長く良いを使って2着確保と強い勝負根性を見せた。また、中山コースも【1-3-0-1】と安定しており、コーナーでも加速していける器用さ、急坂でもブレーキをかけずに伸びていけるしぶとい末脚を兼ね備えている中山巧者だ。
ほぼ後方からの競馬からマクリの競馬がお決まりのパターンで、展開が向かない場合は取りこぼす可能性はあるが、これまでの中山のレースぶりを見る限りでは堅実にしまいは伸びてくるはず。また、皐月賞のようにまずまずのスタートを切ることができれば、序盤は中団やや後あたりで脚を溜めてしまいの脚へと繋げられることも可能だ。
人気を集める1頭となりそうだが、地力上位の中山巧者ということで、ここは高い信頼度を持って狙ってみたい。