京都競馬の日曜メインは秋のマイル王者決定戦「マイルチャンピオンシップ」が開催。牝馬では昨年の勝ち馬ナミュールと新星ブレイディヴェーグ、牡馬では実績抜群のソウルラッシュとセリフォスの2強、さらにイギリスからG1・3勝を挙げたチャリンが参戦するという、レベルの高い混戦模様となっている。
そんな中で注目しているのは、モーリス産駒の5歳馬マテンロウスカイだ。今年の中山記念を制した重賞ウイナーで、G1には2度挑戦し、ドバイターフ・15着、天皇賞秋・5着という結果を出している。ドバイターフでは15着と見せ場なく終わったが、秋の天皇賞・5着は大健闘。一見すると有力馬たちに比べて実績で見劣りするように思えるが、前走の内容は今回の有力馬たちと比べても遜色ない実績と言える。
その天皇賞秋では勝ち馬ドウデュースが圧倒的なパフォーマンスを見せたが、そのドウデュースと0秒3差でゴールしているのは高く評価できる。また、2000mのG1を制したベラジオオペラやソールオリエンスといった実力馬たちを抑えて先着したのは、地力が確実に強化されている証拠だ。
また、今回は前走から2F短縮のマイル戦となり、距離適性の面でも期待できる。高速決着への適応力が疑問視される声もあるが、昨年末の阪神競馬場で行われたリゲルステークスで1分33秒0で勝利。今年の東京新聞杯では5着ながら1分32秒4を記録しており、速い時計のレースにも十分対応可能だ。今年の秋は充実ぶりが際立っており、マイル戦でも好勝負が期待できる。
今回は明確な逃げ馬が不在で楽に先行できそうな気配があり、好位からしぶとく粘って圏内に入ってくる可能性は高いと見る。
以上の理由から、マイルチャンピオンシップでは、秋の天皇賞5着という実績を引っ提げたマテンロウスカイが、さらなる充実度を武器にG1制覇を果たしてくれると期待したい。