京都競馬の日曜メインは「きさらぎ賞」が開催。
今年もクラシックへ駒を進めるべく期待の素質馬達が集結した。中でも注目したいのは、オスカーパフォーマンス産駒の外国産馬エリカアンディーヴだ。父オスカーパフォーマンスはアメリカでG1を4勝し、芝1600mで1分31秒23という驚異的なタイムを記録した実績馬。日本の馬場適性も高そうで、これまでクラシックで活躍する産駒がいないだけに、エリカアンディーヴの走りには大きな期待がかかる。
エリカアンディーヴはデビュー戦で今回と同じ京都競馬場1800mを快勝。これ自体は大きなアドバンテージだが、他の9頭はすでに2戦以上を経験しており、経験値の差は気になる点かもしれない。それでも、この馬には計り知れない上昇余地がある。
牝馬としては恵まれた484kgの馬体を持ち、大型馬の方がレースを使うことで上積みが大きくなる傾向を考えると、さらなる成長が見込めるだろう。初戦のレースは最後の直線での走りが決してスムーズとは言えない中でも、牡馬相手にしっかりと伸びきって勝利した。
レース映像をスローで確認すると、エリカアンディーヴのストライドは驚くほど大きく、脚の可動域も広い。かつてディープインパクトが「跳ぶように走る」と評されたが、それに近い印象を受ける。初戦ではスムーズな走りができていなかっただけに、2戦目で走り方に慣れてくれば、その成長は計り知れないものになるはずだ。
よって今年のきさらぎ賞は唯一の1戦1勝馬であるエリカアンディーヴが、大きな上昇度を武器に重賞制覇を果たし、クラシック候補として名乗りを上げることを期待したい。