日曜の東京9レースはダート1600メートルで行われる3歳オープンのリステッド競走、ヒヤシンスステークスが組まれています。
このレースは、日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象競走となっており、過去5年の勝ち馬には2020年のカフェファラオ、2023年のラムジェットといった後のG1馬が名を連ねています。今年の勝ち馬も今後の活躍が期待される存在となるかもしれません。
注目馬の一頭は、カフェファラオの全弟にあたるルクソールカフェです。デビューから2戦はダート1700メートルで勝ちきれませんでしたが、距離を1600メートルに短縮した3戦目でハナ差の勝利。続く黒竹賞では2番手追走から抜け出し、1ハロン延長も克服して5馬身差の圧勝を飾りました。偉大な兄に続く活躍ができるかが注目されます。また、ルクソールカフェの手綱を取るキング騎手は、根岸ステークスを制したコスタノヴァのフェブラリーステークス参戦が急遽決まっており、このレースが試走の意味合いも持つだけに、騎手の手腕にも期待がかかります。
過去5年のデータを見ると、牡馬が全勝しており、牝馬にとっては厳しい傾向が続いています。今年はナダル産駒のヴィリアリートとプロミストジーンの2頭がシルクレーシング所有馬として出走を予定していますが、データ的には苦戦が予想されます。
また、前走で初勝利を挙げたばかりの馬の格上挑戦も厳しい傾向にあり、過去5年で勝利を挙げたのはカフェファラオのみ。よほどの素質馬でなければ通用しにくいレースといえます。その意味では、前走の未勝利戦を9馬身差で圧勝したマインドユアビスケッツ産駒のドラゴン、同じく6馬身差で未勝利戦を制したイントゥミスチーフ産駒のダノンフィーゴにとっては、大きな試金石となる一戦となりそうです。