24日(祝・月)は名古屋競馬場でダート1500メートルで行われる4歳以上オープンのJpn3競走、かきつばた記念が開催されます。昨年から開催時期がゴールデンウィークから2月下旬へと移行し、高知競馬の黒船賞、大井競馬の東京スプリントとともに、5月に船橋競馬場で行われるJpn1・かしわ記念への重要なステップレースとなっています。
近年では今年のドバイデーに参戦するイグナイターやウィルソンテソーロを輩出しており、出世レースとしての注目度が高まっています。今年も勝ち馬がその後どのような活躍を見せるか、注目したい一戦です。
今年の出走予定馬には、実績馬ながら近走で思うような結果を残せていないシャマルが名を連ねています。かしわ記念を含む交流重賞6勝の実績を持ち、ここでは実力上位といえますが、今回は3カ月ぶりの実戦となり、叩き良化型の馬だけに仕上がりがカギとなりそうです。そのため、人気を背負う可能性は高いものの、取捨の判断が難しい1頭でしょう。
昨年のこのレースを制したサンライズホークは、連覇を狙っての出走。昨年ほどの勢いはないものの、前走の兵庫ゴールドトロフィーでは2着と復調気配を見せており、単勝オッズでシャマルとの差が開くようなら妙味のある存在になりそうです。
新星として注目されるのは、前走の根岸ステークスでコスタノヴァの2着に入ったロードフォンスです。これまでダート1400メートルを中心に使われており、今回は100メートルの距離延長となりますが、小回りコースであることを考えると、それほど大きな不安要素にはならないかもしれません。
地方勢では、昨年ジャパンダートクラシックに参戦した実績を持つサントノーレに注目です。明け4歳となり、復帰初戦で再び中央馬との対戦を選んだことからも、陣営の自信がうかがえます。本来はフェブラリーステークス参戦を視野に入れて調整されていましたが、1日ずれた程度であれば影響は限定的と考えられます。
これまでダート1700メートルの京浜盃、2100メートルの戸塚記念を制しており、今回は距離短縮がポイントとなりますが、母の父サウスヴィグラスの血統を考慮すると、スピード負けする心配は少なく、むしろ前走より相手関係が楽になるだけに好走が期待されます。