【オールカマー2019予想】前残り?差し有利?中山の馬場傾向を脚質別・枠順別で分析

中山競馬は今週で開幕3週目。2週目の京成杯オータムハンデキャップはコース&レースレコードでの決着となり、先週は16日が雨の影響で重馬場での開催でしたが、上がりも意外と速く、重馬場でもタイムが出ている印象が強かったです。

今週は天皇賞秋の前哨戦として知られる「オールカマー」が開催。中山の2200mは外回りでコーナーも緩やかで、最後の直線も短いため、前を行く馬が有利になりやすいコース形態となっておりますが、今の高速馬場がレースにどう影響するのかなど気になるところです。ということで今回は、先週の14日(土)、15日(日)、16日(祝・月)で行われた中山の芝レース全てを対象に現在の中山の馬場傾向を分析し、レースの予想に役立てたいと思います。

■「差し」が決まってきているが、引き続き「前残り」傾向

開幕週の中山の馬場傾向は「前残り」が顕著という結果でしたが、先週も引き続き「先行」が好走しており、勝利数・連対数・3着内の回数が最多です。また、「先行」が勝率(13.3%)がトップで、「逃げ」が連対率(26.3%)と複勝率(42.1%)でトップとなっており、前で競馬をする馬の好走が目立っております。

ただ、1週目の傾向と比較すると「差し」が決まり始めてきているのは明確で、1週目は「差し」が「1-2-4-35」と少なかったですが、先週は5勝を挙げ、2着と3着の回数も「差し」との差が大幅に縮まってきております。先に述べたとおり、重馬場だった16日でも速い上がりが見られ、セントライト記念でもリオンリオンが唯一粘って勝ちましたが、他の先行勢は壊滅。前週に比べ外差しも決まってきている印象がありました。

とは言え、セントライト記念はペースもそれなりに緩まなかったということもありますし、全体的にはまだ前が有利な傾向には変わりなく、オールカマーの過去10年のデータ・傾向でも「先行」が好走傾向にあるので、レース傾向的にも先行を中心視する必要がありそうです。

脚質別データ(9/14~9/16)

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 2 3 3 11
先行 8 7 7 41
差し 5 7 6 71
追い込み 2 0 1 67
マクリ 0 0 0 1

■「内~中」の枠が好走傾向に

枠番は、「4枠」が最多の6勝を挙げており、勝率(20.7%)と連対率(20.7%)がトップです。「2枠」が複勝率(28.6%)トップで、「3枠」も連対率は「4枠」と同率タイとなっており、真ん中よりやや内めの枠が好走傾向にあります。

1週目は枠順に大きな有利不利は見られませんでしたが、先週は「内~中」の枠がやや優勢といった結果となりました。オールカマーの過去10年のデータ・傾向では、勝ち馬は「外枠」から、2・3着は「内枠」から出やすいという傾向となっておりますが、複勝率では「2枠」が42.9%、「5枠」が43.8%と高い好走率をマークしていることからも、好走率ベースにおいては「内~中」の枠の方が優勢と考えて良さそうです。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 2 3 20
2枠 2 2 4 20
3枠 3 3 2 21
4枠 6 0 1 22
5枠 2 4 1 24
6枠 0 2 2 28
7枠 3 2 1 28
8枠 1 2 3 29