中山競馬は今週で開幕3週目。2週目の京成杯オータムハンデキャップはコース&レースレコードでの決着となり、先週は16日が雨の影響で重馬場での開催でしたが、上がりも意外と速く、重馬場でもタイムが出ている印象が強かったです。
今週は天皇賞秋の前哨戦として知られる「オールカマー」が開催。中山の2200mは外回りでコーナーも緩やかで、最後の直線も短いため、前を行く馬が有利になりやすいコース形態となっておりますが、今の高速馬場がレースにどう影響するのかなど気になるところです。ということで今回は、先週の14日(土)、15日(日)、16日(祝・月)で行われた中山の芝レース全てを対象に現在の中山の馬場傾向を分析し、レースの予想に役立てたいと思います。
■「差し」が決まってきているが、引き続き「前残り」傾向
開幕週の中山の馬場傾向は「前残り」が顕著という結果でしたが、先週も引き続き「先行」が好走しており、勝利数・連対数・3着内の回数が最多です。また、「先行」が勝率(13.3%)がトップで、「逃げ」が連対率(26.3%)と複勝率(42.1%)でトップとなっており、前で競馬をする馬の好走が目立っております。
ただ、1週目の傾向と比較すると「差し」が決まり始めてきているのは明確で、1週目は「差し」が「1-2-4-35」と少なかったですが、先週は5勝を挙げ、2着と3着の回数も「差し」との差が大幅に縮まってきております。先に述べたとおり、重馬場だった16日でも速い上がりが見られ、セントライト記念でもリオンリオンが唯一粘って勝ちましたが、他の先行勢は壊滅。前週に比べ外差しも決まってきている印象がありました。
とは言え、セントライト記念はペースもそれなりに緩まなかったということもありますし、全体的にはまだ前が有利な傾向には変わりなく、オールカマーの過去10年のデータ・傾向でも「先行」が好走傾向にあるので、レース傾向的にも先行を中心視する必要がありそうです。
脚質別データ(9/14~9/16)
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2 | 3 | 3 | 11 |
先行 | 8 | 7 | 7 | 41 |
差し | 5 | 7 | 6 | 71 |
追い込み | 2 | 0 | 1 | 67 |
マクリ | 0 | 0 | 0 | 1 |
■「内~中」の枠が好走傾向に
枠番は、「4枠」が最多の6勝を挙げており、勝率(20.7%)と連対率(20.7%)がトップです。「2枠」が複勝率(28.6%)トップで、「3枠」も連対率は「4枠」と同率タイとなっており、真ん中よりやや内めの枠が好走傾向にあります。
1週目は枠順に大きな有利不利は見られませんでしたが、先週は「内~中」の枠がやや優勢といった結果となりました。オールカマーの過去10年のデータ・傾向では、勝ち馬は「外枠」から、2・3着は「内枠」から出やすいという傾向となっておりますが、複勝率では「2枠」が42.9%、「5枠」が43.8%と高い好走率をマークしていることからも、好走率ベースにおいては「内~中」の枠の方が優勢と考えて良さそうです。
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 2 | 3 | 20 |
2枠 | 2 | 2 | 4 | 20 |
3枠 | 3 | 3 | 2 | 21 |
4枠 | 6 | 0 | 1 | 22 |
5枠 | 2 | 4 | 1 | 24 |
6枠 | 0 | 2 | 2 | 28 |
7枠 | 3 | 2 | 1 | 28 |
8枠 | 1 | 2 | 3 | 29 |