【ユニコーンS予想2017】クロフネ産駒のアンティノウス、父親譲りの力強さでダート重賞を勝ちとるか!

タイキシャトルがこのレースを勝利した後にG1を勝利した頃から、ユニコーンステークスはG1への登竜門的なレースとして知られてきました。これまでの優勝馬だけを見ても、タイキシャトル、ウインドアロー、ゴールドティアラ、アグネスデジタル、ユートピア、カネヒキリなど名だたるダート重賞のG1馬達が名を連ねていますし、ここ最近でも昨年のゴールドドリームは今年のフェブラリーステークスを勝利し、昨年のノンコノユメもジャパンダートダービーを勝つなどしており、依然としてG1の登竜門レースとしてのユニコーンステークスは健在!と言ってもよいでしょう。

今年もそんな素質を持った馬達が出走してきましたし、このレースをきっかけにして今後のダートG1戦線で大活躍する馬が現れるかもしれません。

クロフネ譲りの大飛びで力強い走りが魅力の“アンティノウス”!

今年人気を集めそうなのはNHKマイルで2着に好走し昨年の全日本2歳優駿で勝利したリエノテソーロや、今回と同距離である青竜ステークスの上位馬、サンライズソア、ハルクンノテソーロ、シゲルベンガルトラなどでしょう。

ただ今回筆者が魅力を感じているのはさらにその下の人気となりそうな馬、アンティノウスです。アンティノウスは、クロフネ産駒でデビュー以来芝を2戦するも結果が出ず、ダート路線に転じて3戦目にしてようやく勝利し、次走も連勝してユニコーンステークスに臨むという、なかなかもどかしい戦績の馬です。

しかしながら、この馬にはお父さんのクロフネ譲りの大飛びで力強い走り方が魅力としてあります。クロフネは大跳びでそんなに速く走っているようには見えないのに速い時計の出せる名馬でした。今回と同じ条件の東京ダート1600mを良馬場で1分33秒3と言う芝並みのタイムで走り抜けたのは衝撃の一言でしたが、アンティノウスの前走の走りはその父クロフネを彷彿とさせるものでした。

勝ち時計こそ1分37秒2でしたが、先行して抜け出した後も力強く大跳びの走りで快勝。速そうには見えないのに後ろからもなかなか追ってこれない競馬で、クロフネの走りを思い起こさせました。馬体も520kgを超す大型馬ということでまだまだ上り目はあるでしょうし、バテないところも受け継いでいれば、少々速いペースになってもそのまま伸びてくるでしょうから時計がもっと速くなっても十分対応できるでしょう。

人気はこれまでの実績馬に劣ったとしても素質は劣らない、むしろここをきっかけにダートG1戦線に行く可能性としては、アンティノウスはかなりのものを秘めている馬だと言えます。G1の登竜門と言われるユニコーンステークス、今年はクロフネ産駒のアンティノウスが父親譲りの力強さでダート重賞を勝ちとることでしょう!