【富士ステークス2021予想】バスラットレオン再度の逃げ切りか?差し馬揃いのメンバーなら一発ある

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東京競馬場の土曜メインは、マイルチャンピオンシップを目指すマイラーが集結したG3「富士ステークス」が行われます。昨年からマイルチャンピオンシップのステップレースを明確にするためにG2に昇格。優勝賞金が1800万円も上がり、馬主や厩舎側にとっても魅力が増したことでしょう。

昨年は12頭立てと寂しい頭数でしたが今年は17頭とメンバーが集結。中でも3歳G1馬ダノンザキッドの復帰戦であったり、ダービー馬ワグネリアンの初マイルであったりと話題は尽きませんが、今回最大に注目しているのが、3歳牡馬のバスラットレオンです。

バスラットレオンは、春にG2ニュージーランドトロフィーを5馬身差で逃げ切り勝し、GⅠNHKマイルで3番人気に推されたものの落馬。リベンジを期してダービーに出走したものの15着、そして約4か月の休み明けの復帰戦となった前走、京成杯オータムハンデキャップでも15着と、中々歯車が噛み合わず不甲斐ない結果が続いています。

前走の大敗はスタートから出遅れて敗退。逃げてなんぼの馬が出遅れてはどうしようもありません。休み明けでスタート感覚が鈍っていた可能性もあり、今回は叩き2戦目でスタート感覚は戻ってきているはずです。

ニュージーランドトロフィーの逃げ切り勝ちからもわかるように逃げれば強い馬なので、まずは好スタートを決めることが大前提となります。今回ダノンザキッドとワグネリアンは距離短縮ですからそんなに前目につけれないでしょうし、全9頭の重賞勝ち馬の中で逃げ切り勝ちを果たしているのはバスラットレオンだけですから、スタートさえ決めればすんなり逃げることができそうです。

さらに今週の調教では坂路でラスト1ハロンを11.7秒とかなり良い時計を出してきました。好調さは文句なしでしょうし、ラスト1Fも好時計で締めており、すんなり逃げればラストの粘りも違ってくるでしょう。東京マイルを逃げ切るのは至難の業なのは間違いないでしょう。しかしこれだけ実績馬に差し馬が揃ってきて、自身も絶好調であれば、スタートを決めての粘りこみは十分できるはずです。

ということで、今年の富士ステークスは、メンバー唯一の逃げて重賞制覇を果たしているバスラットレオンが、再度の逃げ切り劇を見せてくれることに期待して応援したいと思います。