【AJCC予想】ガイアフォースは〝危険な人気馬〟か?

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中山開催を締めくくるのは、古馬中距離重賞の「アメリカジョッキークラブカップ」。例年骨のあるメンバーが揃う一戦で、今年は昨年のセントライト記念勝ち実績があるガイアフォース(牡4、杉山晴紀厩舎)が前評判では優勝候補の最右翼となりそうだ。

同馬が一躍注目を集めたのは昨年7月に小倉で行われた国東特別。番手追走から直線は追いすがる後続を残り200mから一気に突き放して、最後は7馬身差でコースレコードの圧勝を果たした。当日はレコードが多数出る超高速馬場ではあったが、他馬を子ども扱いした勝ちっぷりは圧巻であった。前年9月のデビュー戦でのちに日本ダービーを勝つドウデュースの首差2着に入っていたこともあり、期待の素質馬として一躍人気を集めた。

とは言えまだフロック視していたファンもおり、続くセントライト記念はまさに試金石の一戦となった。レースでは直線先に抜け出したアスクビクターモアと激しい追い比べになり、ラストはアタマ差で競り勝ち重賞初制覇を達成。終始外目を回りながらも、最後はダービー3着馬に競り勝った内容から、同馬の実力を“ホンモノ”と認めたファンも少なくないだろう。

その勝ちっぷりから前走の菊花賞では1番人気に推されるも、結果は8着敗退。期待以上の走りを見せてきた近走から一転、大きく順位を落とす結果となった。レースは直線入口では一瞬伸びかけたように見えたが、坂の上りで失速。距離が長すぎたという見方もできるし、勝負どころで内に包まれてしまったことも敗因としては挙げられる。陣営は1枠1番スタートで内に包まれたことを指摘し、前走の負けは「度外視」とコメント。スムーズな競馬ができなかったのは事実ではあるが、「負けすぎではないか」という想いがよぎったのは筆者だけでないはず。

とは言え、今回のアメリカJCCはセントライト記念と同じ中山2200mが舞台ということで、巻き返しは大いに期待できそうな条件ではある。冒頭では骨のあるメンバーが揃う傾向が強い一戦と述べたが、今年はガイアフォース以外のメンバーは正直“格下感”が否めない。ここは同馬で盤石のように思えるが、キャリア初の掲示板外に敗れた前走の負けで好調の流れが崩れたのも事実。“危険な人気馬”とも言える存在だ。

いずれにせよ、今回のメンバー構成的に1倍台の圧倒的人気となる可能性は高く、期待以下の走りを見せた前走の内容から買い難い1頭となったのも事実。1番人気は過去10年で2勝のみとデータ的にも信頼度が低いここは、慎重に判断する必要があるだろう。次走が本当の意味での試金石となりそうだ。