ダートに新たな風を吹かせられるか?クリソベリル、社台SSに到着

近年の日本ダート界はコパノリッキーやホッコータルマエなど、歴史に名を刻むような名馬が続々と種牡馬入りし、ダート馬の生産に厚みを増しているところですが、ここにきて5歳馬ながら早々に引退を余儀なくされましたが、血統面、実績面ともに期待できそうな馬が種牡馬入りしました。

父ゴールドアリュール、母クリソブレーズ、母の父エルコンドルパサーという血統で全兄にジャパンダートダービー勝ち馬のクリソライトや、半姉に宝塚記念を制したマリアライトがいる良血のクリソベリルが先月17日に、安平町の社台スタリオンステーションに到着しました。

2歳9月のデビューから無傷の4連勝で2019年のジャパンダートダービーを制すると、勢いそのままに6連勝でチャンピオンズカップを勝利し、翌年も帝王賞、JBCクラシックとタイトルを積み重ねたが、連覇がかかった2020年のチャンピオンズカップで4着に敗れ、レース後に脚部不安を発症してしまい、長期休養を経て復帰はしたものの、今度は喘鳴症を発症してしまったこともあり、引退し種牡馬入りが決まりました。

通算成績11戦8勝と高い勝率を誇っていますが、血統面では日本で主流となってきたサンデーサイレンス、キングマンボの血が入っていることもあり、繁殖牝馬選びはちょっと一苦労する可能性はあります。

とはいえ5歳での種牡馬入りで、日本では貴重なエルコンドルパサーの血を後世に残していく役割も担っているクリソベリルの今後の活躍に期待したいところですね。