JRA菊花賞(2022)はトライアルの勝ち馬2頭で勝負だ!

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今年は皐月賞とダービーの上位組が不在で、ダービー3着のアスクビクターモアがクラシックの実績としては最上位。しかし掛かり癖があり、初の関西遠征と不安もあり、どの馬が来てもおかしくない混戦ムードが漂っています。

そんな中で今回最有力視しているのは、前走セントライト記念を勝ったガイアフォースです。

セントライト記念では先に抜け出したアスクビクターモアに直線並びかけ、最後はきっちりと競り勝つ正攻法の競馬で快勝。2走前の国東特別は高速馬場も相まって、レコードで7馬身差の圧勝。ここまで連を外さない抜群の安定感で、高いパフォーマンスを披露し続けてきました。

キタサンブラック産駒は中山コースが大不振で、国東特別の走りから高速馬場専用機のようにも思えましたが、前走のセントライト記念ではそれらを払拭。稍重のタフな中山コースはリンクするとは到底思えない条件でしたが、レースでは好位追走からメンバー上がり最速の脚を使って抜け出し快勝しており、産駒の特徴とはかけ離れた競馬を見せてきました。

母父は長距離で苦戦するクロフネですが、クロノジェネシスのように母父のクロフネになるとスタミナの底上げになるケースも見られますし、長距離に強いダンスインザダークの血も入っているのでうまい具合に産駒の不得意な特徴を削ってくれているのかもしれません。

ライバルのアスクビクターモアは前走叩いてここが本番ということで侮れませんが、瞬発力がないので早めに動く可能性が高く、これに合わせるような動きで競馬をすればここでも打ち破れるでしょう。ということで本命はガイアフォースです。

続いて相手ですが、対抗馬で最有力しているのは前走神戸新聞杯を制したジャスティンパレスです。

春のクラシック戦線では皐月賞、日本ダービーともに9着と不完全燃焼の競馬でしたが、前走の神戸新聞杯では高速馬場にしっかり対応して後続を3馬身半突き放す勝ちっぷりを披露。2度の坂を登るタフな中京2200mを先行しつつ、直線は上がり2位の脚を使って3馬身半差の完勝は、この舞台で楽しみにしたい勝ち方です。

阪神の3000mではどうかという懸念もありますが、半兄に阪神大賞典2着のアイアンバローズとステイヤーの兄を持つ血統背景から、長距離戦への期待は大きい1頭です。

春までは馬体走法共に幼さが見られましたが操縦性とコーナーワークが向上しており、しっかり成長してきた印象をうけます。今回は休み明け2走目、輸送無しで臨戦過程も問題無し。ここは食い込んでくる可能性大と見て、対抗馬として有力視したいと思います。

ということで今年の菊花賞は本命ガイアフォース、対抗ジャスティンパレスという杉山晴厩舎のトライアル勝ち馬2頭で勝負したいと思います。