【フィリーズレビュー予想2024】能力上位のコラソンビート、“自分との闘い”に尽きる
今週は桜花賞トライアルの最終戦「フィリーズレビュー」が阪神競馬場で開催。過去のデータと傾向でも記されているように、同レースは過去10年で1番人気が【1-3-0-6】と不振で、伏兵の台頭も目立つ難解な一戦だ。
人気上位の有力馬も慎重に取捨を判断していく必要があるが、今度の顔ぶれなら断然の実績を誇るコラソンビートは無視できない存在となる。
昨年11月の京王杯2歳Sでは中団外めの追走から直線に向くと弾けるように伸び、上がり3F2位の33秒2の脚で差し切って快勝した。紅一点で臨んだ一戦だったが見事快勝し、1998年ウメノファイバー以来の牝馬Vを達成し、新種牡馬スワーヴリチャード産駒にJRA重賞初制覇をプレゼント。さらにタイムは1分20秒6の2歳コースレコード達成と、記録尽くしの一戦となった。
続く前走の阪神JFでは、上位3頭の中では直線での距離ロスが一番多く、仕掛けのタイミングの差など不利が多い一戦となったが、それでも最後は伸びて勝ち馬0秒2差の3着に好走した。阪神遠征をこなし、距離延長ローテーションで前に行っても折り合えたのは大きな収穫だ。距離についても前走のマイルでは最後に脚が止まっていたので、1Fの距離短縮はプラスに働くだろう。
実績は断然、走破時計も優秀と特別嫌う要素は少ない1頭と言えるが、まだ粗削りで完成途上という印象は拭いきれない。前半でしっかり折り合って脚を溜めることができれば、後半は速いラップを持続することが出来るので、スタートを含めた序盤の展開が重要となってくる。
前走は課題であった折り合いで進歩が見られたが、前半ではやや折り合いを欠く場面も見られたので、まだ気は抜けない状況だ。本番の桜花賞へ直行せずにここを使ってくるということは叩き仕上げで臨む可能性が高そうだが、今回のメンバーレベルはそこまで高くない。能力的にはコラソンビートが頭一つ抜けている存在で、あとは自分との闘い。そこに尽きるだろう。