【大阪杯2024予想】ローシャムパークは危険な人気馬か?本来の実力発揮できれば

古馬の強豪が集う春の中距離王者決定戦「大阪杯」がいよいよ開催だ。強い5歳世代の1頭として注目しているのは、前走のG1香港カップ・8着から巻き返しを狙うローシャムパークだ。

前走の香港カップは3番人気の期待を裏切る結果となってしまったが、もともと課題とされていた気性面の問題が見事に出てしまい、前半は折り合いを欠くレースぶり。スタートでも後手を踏んで位置取りも悪く、終始外を回る厳しい展開で直線も本来の伸びが見られずに8着敗退という内容だった。

本来の実力を全く発揮できずの不完全燃焼といった内容で、前走の負けで評価を下げるのは早計だろう。2走前のオールカマーではG1・3勝馬のタイトルホルダーを捉えて交わして勝ちきっており、本来の力さえ発揮できればG1馬でも交わせる実力馬だ。

今回は約1年ぶりにコンビ復活となる戸崎圭太騎手への乗り替わりで舞台が初の阪神コース。本来の実力を発揮するにあたってこの2点をどう見るかで評価は変わってきそうだ。

阪神の開催が少なく、関東でも外をまわすことが多い戸崎騎手への乗り替わりをマイナス要素と見るファンも少なくないだろう。枠に関しても「希望は真ん中」とコメントしていたが、結局入ったのは1枠2番と内目の枠。近2戦で手綱を握ったルメール騎手なら勝負どころで上手く出して割っていけるイメージが湧きやすいが、戸崎騎手とのコンビで阪神内枠スタートという条件ではいまいち想像しにくいところがある。阪神内回りでこのメンバーを相手に大外プン回して勝てるくらいの抜けた力があるかと聞かれると、いささか疑問も残る。

戦ってきた相手のレベルはメンバーの中でも段違いに高いことは事実だが、阪神内回りは強い関東馬でもコロっと負けるケースも少なくない。控えるタイプで展開に左右されやすい馬ということも考えると、危険な人気馬と見ることもできるのはないだろうか。

いずれにせよ、1番人気を争う優勝候補に推される可能性は高い1頭ということで、同馬の扱いが鍵を握る1戦となりそうだ。