【大阪杯2024予想】リカンカブール✕津村明秀騎手、一変の可能性を秘めた穴馬

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阪神競馬の日曜メインは「大阪杯」が開催。2017年にG1へ格上げされて以降、宝塚記念や秋の天皇賞へと続く中距離G1路線の開幕となる重要なレースとして確立してきました。同じ週にドバイワールドカップが行われるため近年はメンバーが分散する傾向にありますが、ドバイと大阪杯をステップレースとして、宝塚記念と秋の天皇賞で激突するというのもなかなか面白みがあり、この後の中距離G1戦線を占う上でも見逃せない一戦となります。

今年の大阪杯は、G1馬4頭と好メンバーが揃った印象がありますが、今回注目しているのは伏兵リカンカブールです。

前走の中山金杯を勝利し、初重賞制覇を果たしての参戦と臨戦過程は良好。一昨年のクラシックではトライアルでいい競馬をしながらも権利が取れず、G1の出走は今回が初となります。今回のメンバーだと格的には劣りますが、前走の中山金杯での走りはあるいはと思わせてくれる強い勝ちっぷりでした。

道中先団を見ながら4番手の好位から追走し、先に動いた前のボーンディスウェイを見ながら進出していき、交わして先頭に立つと、後続に抜かせずしぶとく伸びて押し切る見事な圧勝劇でした。さらに2走前のチャレンジカップ勝ち馬ベラジオオペラは今回人気を集めそうですが、この時の上がり3Fは同じ34秒7で脚質的には差はなし。先行したべラジオオペラに対してリカンカブールは最後方からの競馬をしており、スローペースだったことを考えると結果は位置取りの差が出たとも言えます。中山金杯では先行抜け出しで勝利できていますので、位置取りの差は十分縮められるでしょう。

前走から引き続きコンビを組む津村騎手はG1未勝利という身ですが、前走初めてコンビを組んでいきなり重賞制覇を果たしたリカンカブールとの相性も抜群。大舞台へ向けて良い馬とのコンビが組めたと言って良いでしょう。ここで結果を出して宝塚記念、秋の天皇賞へと向かって中距離G1路線をにぎわせてもらいたいものです。今年のメンバー構成ならチャンスは十分にあると感じる1頭で、津村騎手が前走の感覚を活かして前半から勝負に持ち込めることができれば、最後は見せ場を作ってくれる可能性は高いはずです。